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2015年9月 6日 (日)

スカラ座『ラ・ボエーム』

スカラ座開演は八時、七時少し過ぎ、出かけるまえ、もう一度フロントに、バゲージのこと、頼んだわよ、と念をおしておく。

タクシーで五分、スカラ座の中のレストランでアペルティーボ(食前酒とつまみ)を。クロディーヌ(オレンジ風味の食前酒)つまみ付、とマチェドニア(フルーツサラダ)、これが甘味足らずおいしくなかった。

演目は『ラ・ボエーム』ポスターの前で二人の写真をだれかに撮ってもらおうときょろきょろしていたら、撮りますよ、その代わり僕らのもお願いします、と日本人のカップルが積極的に近づいてきて、四枚ぐらい撮らされた。日本人が比較的多い。きょうはEXPO客狙いの半額の日で、並ばなければ買えない日、わたしたちは現地業者に頼み、最上の席を、ネットで買う額とかわらないぐらいの値段で手に入れている。この情報も同行パートナーのおかげ。013


ほとんど満席。前から三番目のわたしたちの席、舞台が近すぎるのではと想像していたが、そうではなかった。オケピットのスペースが広く、舞台がずっと向こうに感じられる。

このオペラは数十年ぶり、二度目である。パリに住む貧しい男女の恋物語、大した起伏はなく、むしろ地味目な舞台、という印象だったのだが、今日の舞台は大違い。ゼフィレッリの原案を再現した壮大でクラシックな舞台美術に圧倒される。
主役のグリゴーロ、バリトン三人に囲まれて気負いがめだったが、十分すぎるくらいの声量、演技も立派だった。なにより主な登場人物全員がイタリア人なので、発音が美しい。統一感がある。とりわけ、マルチェッロ役のマッシモ・カヴァレッティの声に魅了された。Photo


クリスマスのパリの街の二幕は群衆も建物が立ち並ぶ背景美術も圧倒的で、しかもロバや馬車を曳く白馬まで登場。対照的な三幕の静寂な雪の風景も見とれるばかり。Photo_2


金管の音がとりわけ冴えるプッチーニの音楽、オーケストラも音を出し尽くしていた。

『トスカ』『ホフマン物語』そして今回の『ラ・ボエーム』、わたしの三回のスカラ座体験のうちで、もっともスカラ座らしさが出た大満足の舞台だったと思う。

帰りもタクシー、オペラの感激にひたっているうちに忘れそうになっていたのだが、ホテルフロントの脇に、おなつかしや、わたしのネイビーのスーツケースがちょっと、しょぼくれた姿で待っていてくれた。

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コメント

ボエームの舞台芸術に見とれています。ブログの写真もプロフィールの写真も、まるで映画のセットみたいですね。ここまでやれるんだとため息を付いています。
それに舞台上の人数の多さ。さすがですね~!それも半額で!
私もウィーンとサンクトペテルブルグでオペラを観ましたが、大体オペラがわかっていない上に舞台も簡素で、「観た」という経験値だけなんなんです・・(´゚Д゚`;)

イタリアのレストランのメニューがさっさとわかるのがいいですね~。イタリア語のメニューには閉口しました。

スーツケースが戻ってきてホッとしました。翌日からは心が軽くなりますね。

ちゃぐままさん
そうなんです、これぞ、スカラという舞台でした。EXPOを意識しての、豪華さだったのでしょう。
近頃オペラの舞台は映像なども入れ、よく言えばシンプル、悪く言えば、経費を抑え、手抜き的なものが多いですからね。
メニューはわたしも苦手です。でも英語版用意しているところ、多かったですよ。

バゲージ、おかげさまで戻りました。それにしても、今回コメントのほかにメールをくださった方も含めて、経験者があまり多いのに驚きました。

そうなんです。
パックツアーの旅行と違って、個人旅行ならではの経験と描写がとても魅力的で、
こちらまで同時進行の形で見られます。
ご自分の楽しみだけでなく、第三者へも楽しみやエネルギーを与えて下さって
感謝します。
「プロフィールの写真」にもたくさんアップしてくださいね。

いろいろおありでしたが、ご無事で何よりでした。
ユーロになる前のことでした。
ローマでホテルに戻るためタクシーにテルミネから乗車、到着後、支払になり、
紙幣を渡したところ、運転手からその10分の1の紙幣しかもらっていないとすりかえられて、もう一度請求されたのです。、
イタリア語もわからず、暗闇で怖くなり、仕方なく支払いを済ませました。
翌日、ローマの地下鉄の中で、かわいい少女のスリの手首を捕まえましたが、危機・危険・・・と後で言われました。
今はさらに危険になっているでしょう。50年以上ヨーロッパを車で旅をしている友人夫婦も、この秋のヨーロッパ旅行をあきらめ、フィンランドでゆっくりオーロラ見物に方向転換したそうです。

凄いなあ。
凄い旅行力!
若いわ。。。
くちこも、せめて英語を身につけよう・・・と、いつも思っているだけ。
オペラね、ちょっと苦手な世界です。
文化レベルが低いくちこなんです。

ミヨちゃんさま
タクシーにひとりで乗るときは支払がすむまで油断がなりません。テルミニとローマの地下鉄は、わたしも一番怖い場所です。
ロンドンのヒースローからホテルまでのタクシーでも、高額を要求されたことがあります。
着いたホテルのフロントに出てきてもらって、料金を確かめてもらったりもしました。
乗るときに、先にいくらか、チェックすべきだったと言われたことを思い出します。

くちこさん
あんまり凄くもないんです。自分の語学の限界をつくづく感じた旅行でもありました。
オペラの成立はイタリアで始まりました。それゆえ、イタリアで観る醍醐味があるんですよ。

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