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2015年5月21日 (木)

バッティストーニのトゥーランドット

眼力のひと、もう一人、アンドレア・バッティストーニ。Photo

オーケストラの音を見事に変貌させられるイタリア至宝とも称せられる若手指揮者。
五月十八日、サントリーホール、演奏会形式、オペラ『トゥーランドット』を観る。

オペラを観に行って思うのは、どんなに高名な指揮者を迎えても、劇場によっては穴倉のような舞台下にオケが入ってしまうこと。

今回は違った。オケが主役、正面の舞台いっぱいを占領、その上に東京少年少女合唱隊、更にその上、新国立劇場合唱団、そしてさらにパイプオルガンのある最上階にもドラがすえられていて、登場人物数人も現れる仕組み。
ひな壇状の構造から一挙に発せられる音の集合マジックに魅せられる。

プッチーニのこの演目、実はすすんで見たいというものではなく、東洋趣味のイタリアオペラはむしろ敬遠しがちだったのだが、東洋的な音が混じるからこそ、三幕以降のあのアリア「誰も寝てはならぬ」が冴えわたるのだ。これまでの愚かな思い込みを恥じた。

バッティストーニは身体全体で音を出させている。ときどき、何かを叫んでいるように口が開く、身体がしなる。
「私たちの国と文化を代表する傑作を魂を込めて演奏したいと思います」とインタビューで語っていたが、まさにその指揮ぶりには魂がこもっていた。東フィルがこれほどの音を、出せるとは、とうなりたくなったほどだ

衣装や舞台装置が省略されている分、音楽そのものに集中でき、単純明快にストーリーが理解できる。歌手たちにもその意識があるのか、歌声には力がこもり、熱唱が際立った。

オペラは招ぶのも大変だし、チケットも高価だが、こういう演奏会形式なら、出かけやすい。もっとこういう公演をふやしてほしいと、こころから思った。

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コメント

バッティストーニ、東フィルの定期演奏会オペラシティで、拝見しました。トゥーランドットではなかったのですが、イタリアの作曲家4人の作品でした。眼力も魅力でしたが、体全体で指揮する姿にエネルギーを感じました。レスピーギの「シバの女王ベルキス」が素敵でした。日曜夜9時「天皇の料理番」久しぶりに日本のドラマを楽しんでいます。テンポがよくて、佐藤健が、はまり役で、引き込まれています。

aiaiさま
コメントありがとうございます。
イタリア、スゴイ指揮者が出ましたね。指揮をするために生まれたようなひとだと思います。静を代表するファビオ・ルイジも好きですが、動のバッティストーニ、これからも目が離せません。

日曜のテレビ、この『天皇の料理番』と『ダウントンアビー・・』見るものが多くて夜が忙しいです。

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