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2015年4月 6日 (月)

きのうの『ダウントン・アビー』

痛ましいストーリーだった。
サーのつくような産科の名医と主治医が二人して付き添っていても、悲劇が起きる当時の出産状況がよく描かれていた。至れり尽くせりの裕福な家庭での出産でも、こと出産に限っては、なにが起きるかわからない。それは現在のように超音波写真で胎児の発育が見られる時代であっても、医学がどれだけ進歩を遂げていても、運命がわかれることが起こりうるミステリーがあることでは同じである。それを恐れてアメリカの裕福な患者はほとんど帝王切開をするという、事実まで伝えられている。

このドラマ、三人姉妹の美貌度で一番好ましかったシビルが亡くなってしまったのは、わたしにはとても残念だった。

産婦の死を防げなかった時代でも、替わりに新生児を育てる優秀な人手はすぐに見つかる時代だったのだというのも、忠義度を期待するのがむずかしい人材不足の現代と引き比べてみて、皮肉に思った。

マギー・スミスの演技が一段と素晴らしかった。そしてせりふも。
「ひとは悲劇に見舞われると、誰かを責めたくなるものよ、責める相手がいなければ、そのときは自分を責めるの」という忘れがたい言葉。

ジュリアン・フェロウズの脚本はやはり見事だ。どうなるか、どうなるか、と目をひきつける展開が常にあって、しかも時代は違うのに、人生を深く、語っている。

きょうの朝刊に痛ましい記事が載っていた。七十代の祖母の、十代の孫がトイレに産みおとした赤ん坊を窒息死させた容疑、ああ、このとき母親はいなかったのか、七十代の祖母は十代で妊娠するような孫と一緒に暮らしていたのか、祖母の年代がまだ育児にかかわらなければならないような状況、痛ましく、哀しく、つらい物語、これは三面の片隅で扱う記事ではない、とわたしは思う。

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コメント

産婦人科の世界は、大きく、神のみぞ知る世界が残っています。
医学では解明できない領域が残っています。
瞬時に生死が反転します。
怖い世界です。
くちこは、この世界に8年いました。
どれほどのプレッシャーだったか。。。
その時は乗り越えたつもりでいましたが、
心は、そのつらさを刻んでしまっていたようです。
オペ後に鬱になりましたが、よく考えて見たら、その時の重圧で既に蝕まれていたかな、と。
確かに、やりがいもあり、何度か奇跡的な救命にも関わりました。
運良く、私の勤務、34年間、人が死ななかったですが、死産には立ち会いました。
くちこ達の世界では不条理な生死について、「生き運」と言っていました。

くちこさま
よく貴重なご経験を語ってくださいました。
出産には、やはり、人間の力だけでは解明できない運命のようなものが存在するのですね。
自分の二度の出産体験、娘の二度の出産でも、それを、感じました。
ご自愛の上、得難いお仕事をしていらっしゃった誇りを失わないでください。

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