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2015年4月20日 (月)

ロザムンド・ピルチャーを再び

四年ぶりにロザムンド・ピルチャー本にハマッテいる。そう、四年まえ、『シェルシーカーズ』を読んで、感動し、彼女のほかの作品を原書で読んでみたいと、ロンドンまで出かけ、買ってきた作品『Under Gemini(双子座の星のもとに)』、読み始めは辞書を使わない無精な読みかたなので、理解が不十分なところもあり、速度がのろかったが、三分の一ごろから、ペースが安定、著者の語り口に慣れたのだろう、にわかにストーリーの展開が待ち遠しくなるほどにピルチャーワールドにどっぷり、読破。

もっと、もっと原書で読んでみたい、と欲を出し、アマゾンで調べてみると、中古なのか、1000円以下で結構安いものも出ているので、購入することにした。ところがどういう方法で送られてくるのか、いつまでたっても知らせもなく、不思議。問い合わせてみると、電話があって、kindleと記されていたのは出版社かと思っていたのだが、電子書籍名だとわかり、急きょキャンセル。
原書の中古本は、とあらためて、見直すとペイパーバックでも数千円もする。

もっと安く手に入るはず、と、今度はYahoo UKからamazonを調べる。あった、あった、1000円台で中古の状態よいペイパーバックが。作品群の文中の紹介にひときわ目を惹くものがあった。“Marriage isn’t a love affair, It isn’t even a honeymoon. It’s a job”このjobは夫と妻とが生涯をかけて懸命の努力をしながらしとげる必要があるjobだ、と続く。
これをぜひ読みたい、どのような人物がこのせりふを言うのかが知りたい、と言う望みをつのらせ、この作品、“Wild Mountain Thyme”を購入。送料込み1831円。006


本が届くのが待ちきれず、翻訳本を図書館で借りてくる。日本語題名『野の花のように』中村妙子訳。
ある冬の晩、ヴィクトリアのもとに、かつての恋人、劇作家のオリヴァが二歳の息子を連れて訪れる。彼の別れた妻が飛行機事故で急死し、祖父母が面倒をみていたその子をオリヴァはさらうように連れ出し、ヴィクトリアに逃避行を誘ったのだった。行き先はスコットランドの高地地方、老作家の屋敷、そこでくりひろげられる、家族の絆、愛のかたち、価値観、生き方、世代間の葛藤、サスペンスタッチで描かれる喪失と恢復の物語。
いや、面白かった。『シェルシーカー』ほどの長編ではないが、傑作のひとつであると確信する。登場人物は各々、その人だけで一冊の本ができそうなほどの過去をかかえて生きている。その絡み合いは巧みで、偶然の出会いも必然性があり、しかも短いモノローグや会話の端々に、それぞれの年代の深い人生への思いと、悟りが感じられて、共感をおぼえる。

前述の、結婚とは、を語る注目のせりふはある男性の言葉で、後半のクライマックスシーンに発せられる。Jobを中村訳では仕事としてあるが、キッチンを這いつくばって、拭き掃除することも欠かせぬ家事であることを考えると、これは労役とも言えるほどの仕事なのではないか、と感じたりした。
このあと原書を読んでさらに読書の楽しみを深めたいと思う。

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コメント

ロザムンド・ピルチャーは私も好きで、図書館で借りてずいぶん読みました。
cannellaさんに触発されて、いつか原書にも挑戦してみたいと思い始めています。

未草さま
あなたもピルチャーフアンでいらっしゃるとは、うれしい!
原書で読む楽しさは格別です。文章も読みやすく、会話がいいです。
問題は風景描写ですが、これはもう、異国の景色は想像するより仕方がありません。かなりすっ飛ばして、読みすすみました。l

cannellaさん

昨日から久しぶり
野の花のように
を読み始めました

ピルチャーとの出会いはもう十数年まえしょうか
海外の作家を知らない私は
時間ができて、人恋しくなると、図書館でピルチャーを
借りて読みました

何度読んでも、どの作品もいいですよね

今回初めて、ネットでピルチャーファンがいるのか
と調べたらあなたのページを見つけ
しかも野の花のように
についての記事で
とても嬉しくなりました

原作で読む楽しみも知りました
ありがとうございました

これから数日間
私はピルチャーの世界に
入ります

ミボリンさま
コメントうれしく拝読しました。ピルチャー読者としてはあなたのほうがはるかに先輩です。
新聞の書評はかなりくわしくチェックしているつもりですが、これまでにピルチャーがとりあげられたことはあったのでしょうか?
わたしはピルチャーを知ったのは、良書を探す嗅覚の鋭い友人から教えてもらってからで、心底ハマりました。
出版社も大手じゃなさそうですね。
本家イギリスでも冷遇されている感じです。一方、ドイツではすさまじい勢いで愛読されており、ツアーまでできている様子。
ピルチャーを通して見えなかったものが見えてくる感じもあります。

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