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2014年7月17日 (木)

『抜目のない未亡人』を観る

当代きっての演技派、「大竹しのぶ」の舞台を一度見たいと思いながら見逃していた。
三谷幸喜の作品に彼女が主役で出演というこの組み合わせ、今回こそ見逃すものかとばかりにとびついたら、同じ思いのひとが多いらしく、どの日もいい席は売り切れ。
かろうじて二階の前から三番目という席のある日、ま、いいかとゲット。002

新国立の中劇場、二階は三列しかないから、前から三番目は一番後ろでもある。
でも舞台は一階前列九番目までとりはらっての、広い舞台、ヴェネチアのホテルの海が見える中庭という想定、ゆったりした解放感で、二階席があまり苦にならなかった。

イタリアの喜劇作家、カルロ・ゴルドーニの原作、想定を全くの現代に変え、台詞の95パーセントが三谷翻案だそうで、あいかわらずの快調テンポである。
高齢富豪に嫁ぎ、夫を看取って未亡人となった、元女優、銀幕復帰とあわよくば恋もしたいと一石二鳥の欲望ぎらぎらの主人公、英、仏、伊、スペインの監督と相対して目的を果たそうとする。狂言回しが、八嶋智人、なんだかシェクスピアの喜劇を連想させられる雰囲気でもあった。

なんと休憩なしの一時間五十分、早口せりふの応酬、八面六臂の大竹さんに目が釘付け。
ジコチュウでちょっとでも自分のプライドが傷つくとむきになる、よくある女優タイプをこれ以上ないくらい好演。すごい人だ。時にしおらしく、時に怒り、そねみ、じらし、かけひきする、すさまじい感情変化すべてを、全身で表現し、観る者を圧倒する。これはもう演技というより神技に近い。メリル・ストリーブ、杉村春子に共通するなにか・・・
帰宅してネットの批評の数々を観たら、このあまりにも変化の多い演技を、荒れている、野田秀樹の演劇に出ていた悪い癖、べらんめえ口調が抜けていない、などという辛口の文章を発見。完璧さを求めるとどこまで欲深くなるものかと、思った。
三十一日まで続く、驚異的にセリフの多い、しかも歌ったり、踊ったりのこの芝居、大竹さん、くれぐれご自愛を、と言いたい。

わたし、九月の蜷川演出、あなた主演のコクーン演劇、チケット買ってしまったので・・・

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