ストレーザ、ペスカトーリ島
ホテルの朝食、思いのほか充実。トマト、キュウリの野菜もあり、まるでケーキ屋さんみたいに数種のケーキも並んでいる。
タクシーで早めで駅へ。思い通りスムーズに四番線に着く。四十分まえ、もうユーロシティは待っていて、乗車OK.。三号と書いた車両がない。訊いてみると食堂車がそれで、ガラス戸を隔てて一等席がある。スーツケースを待っていたように持ち上げてくれるひとがいて、中まで運び、なおも上の棚に持ち上げようとするので、いいのよ、と引きとめ座席の後ろにおいてもらう。チップをもらうのをちゃんと待っている。二ユーロ渡す。何しろ日本の新幹線と異なり三段くらい上るので、やはり助け必要。主要駅にはこういうことをして稼ぐひとがいるのだ。
ストレーザまで一時間、あと十五分くらいのところで車窓の景色が一転、まぶしいほどのマッジョーレ湖の絶景が広がる。イタリア語でルンゴ ラーゴすなわち長い湖と言われるだけあって、停車駅まで眺めは続く。
ホームに迎えが来ていない。ホテルにTEL。あんなに念押してあったのに、外で待っていたのだった。笑顔の青年がとんできて車で船の埠頭まで、やがて十人乗りぐらいの船がやってきて、力もちのオジサン、スーツケースを中に入れてくれ、五分ほどでペスカトーリ島に着く。こんどはホテルベルバーノの給仕がとんできてまたスーツケースをフロントまで。コンピューター前にいる女性があのメールやりとりの相手らしかった。島の右突端、レストランの別棟二階、バスタブ、小さなテラスつきの部屋、窓からはるかベッラ島の宮殿が見える。これを朝夕四泊眺めて暮らす生活、テレビ、エアコン、パソコンなし、陽射しきついが、さわやか、居心地はよさそう。マッジョーレ湖は海のように広い、波も打ち寄せている。
さっそく下のレストランでランチを。湖ぎわの席、下をのぞくと、魚が泳いでいるのが見える。水鳥がそれを捕る姿も目撃。アンティパストは魚四種、後フルーツのマチェドニアだけで満腹、いずれも美味、シェフの腕、評判通りだ。
緊張の連続でさすが疲れた。音楽祭事務局にチケットもらいに行くことになっていたが、出かける気分にならない。TELして明日の夜当日に受け取ることにしてもらう。
五時ごろ陽が翳ってきたので、決心して本土ストレーザに出かけることにする。明日から始まる音楽祭の会場の位置を確認しておかねば。
連絡船で十分、街は土産物屋も多いがいかにも避暑地の街といった感じ。時間をかけて散策したら面白そう。コンサートホール、クァルテットの演奏会場の教会は四日後に宿泊するホテルのすぐそば。わたしは自分の好みにこだわって、わざわざ遠くに泊まり、ややこしいことをしているとあらためて認識。
最終連絡船7時で島に戻り、クロディーノとつまみ食べ、自室に戻ってケトルでお湯わかし、インスタントのおそば食べ夕食にする。
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