ベッラ島
ベッラ島は入口付近、土産物屋でごたごたしていて、イタリア語で美しいという意味の、ベッラ、な雰囲気ではない。ナポレオンが滞在したこともあり、ムッソリーニが第二次大戦を回避するための会議を開いたこともあるといういわくつきの宮殿、撮影禁止なので、足を速めて見てまわったが、窓からのマッジョーレ湖の眺めは美しかったが、ごてごてした装飾の多い宮殿内部はあまり居心地よさそうには見えず、ボッロメオ伯爵一家の肖像画や彫刻の表情もむっつりしていて幸せに輝いているというようではない。
裕福というのも、シンドイことではないのか、などと思ってしまう。
大理石や貝がらの破片をモザイク状にしきつめたグロッタと呼ばれる洞窟状の部屋も完成に二十年以を要したと言う割には、なんだか異様な感じ。
外の庭園は世界中から集めた植物が植えられていて、エキゾチックな雰囲気をかもしだしている。その中に座している彫刻を一つ一つよく見ると、やはりこれはイタリア独特の個性豊かな表情を浮かべていて、見入ってしまう魅力はそなわっている。
とはいえ一度は見てみたいと場所ではあるが、二度訪れるところではないような気がする。
わたしとしては次に訪れたマードレ島のほうにより魅せられた。
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グロテスクの語源にもなったというグロッタ。
ルネサンス期にはあんなに優雅な建物だったのに・・・。
ミュンヘンのレジデンツで見たグロッタはもっと異様で鳥肌ものでした。
美の感覚というものは多様ですね。
イタリアの美術館は撮影OKが多いですが、cannellaさんの今度の旅は
島での撮影が禁止が多そうですね。
旅の速度がとてもいい感じです。
投稿: ちゃぐまま | 2013年9月23日 (月) 16時32分
ちゃぐままさん
外観はどうであれ、手が込んだものほど、価値ありとされているのかも・・・知れません。
投稿: cannella | 2013年9月25日 (水) 06時16分