マードレ島
マードレ島はボッロメエ諸島の中で最大面積を誇っている。土産物店などなく入口付近もすっきりしていて、少し上がった右手の方からすぐ庭園に入ることができる。
チケットを切る男性に写真撮影許可について尋ねたら、OKというので、宮殿内も?と訊くと、それもOKと応えたので、なんと寛大な・・・と言ったら、笑っていた。
というわけで広大な庭園内をじっくり見まわったあと、ちょっとベンチで休んでから、宮殿に入り、ほかの人たちが撮影しているのを確かめたあと、あやつり人形の室内劇場や、伯爵夫人の人形のコレクションなども撮影したのだけれど、ネットでマードレ島のブログや情報記事などを読むと、宮殿内は撮影禁止を記すものもある。
あのときの門衛とのやりとりもほかのひとたちが撮影していたという記憶も確かではあっても、ここに披露することで、なにか問題が生じた場合、それを対処する面倒は避けたいので、ここでは庭園の写真のみにとどめておこうと思う。
広々とした園内、吹き抜けるそよ風も心地よく、わが家でも育てているコリウスの群生を見つけて歓声をあげたりしながら、次々に現れる植物の見事なたたずまいに圧倒された。
伯爵は愛犬家だったのだろうか。金属製のイヌのさまざまな姿態の彫像が階段の斜面にならんでいたのも忘れがたい。
クジャクや初めて目にするカラフルで大きな鳥が放し飼いでうろうろしている。
かなりの数の竹も元気に育っていて、きっとタケノコも生えるだろうに、食べるひとはいないのだろうな、と思ったりした。
ルネッサンス風の宮殿は豪華ではあるが、生活した場所であることがわかる親しみやすさが感じられて、ベッラ島のボッロメオ宮殿より好ましいインテリアであった。
出口付近の石の壁面にヘブンリーブルーの朝顔が大量の花を咲かせていた。
こういう場所に住みたいとは思わないが、旅人として訪問して、この上なく、心地よい贅沢を味あわせてくれる場所として満足したのであった。
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コメント
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石畳の上の犬クンたち、本物みたいですね。
彫刻が道の真ん中にあるのが楽しいです。
勾配が急でなく、こんな緩やかな石畳の階段がいいですね。
フィレンツェの石畳は凸凹で足が疲れますが、ここなら大丈夫
そうですね。
観光にはいいけど住むには・・・、こういうところは結構あります。
国内にも、ここなら住めそう・・・、と妙に郷愁のある町に行き当たる
ことがあります。
投稿: ちゃぐまま | 2013年9月23日 (月) 16時19分
ちゃぐままさん
王侯貴族の庭園でこういう趣向の展示はめずらしいと思いました。
投稿: cannella | 2013年9月25日 (水) 06時19分