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2013年7月25日 (木)

『クロアッサンで朝食を』

比較的気温が低かった水曜の昼、12:15をめざして三十分まえに銀座シネスイッチに着いて、びっくり。長蛇の列なのである。それもほとんどが高齢女性。
今からだと立ち見です、次の回をご利用くださいというアナウンス。仕方ない、あとでするはずだった買い物を先にすることにして2:30のチケットゲット。
これほどの人気だということは宣伝どおりのストーリーの面白さとジャンヌ・モローのフアンが多いということか、とますます期待が高まる。

2:30分の回も満席、ほとんどが女性客、長~い予告編がやっと終わって待ちに待った本編が始まったが、何かが違う、ほんとにこの映画なの?と問いたいぐらいの暗~い画面、陰気な音楽。原題名なんと、『パリのエストニア人』
なるほど、これじゃ客を動員できまい。『ティファニーで朝食を』に語呂合わせして、違訳しちゃったんだ、きっと。ともかくエストニアで母を看取ったアンヌという女性がパリで家政婦となって、気難しい老婦人フリーダと暮らすことになるのだが、この裕福な未亡人、ジャンヌ・モロー扮するフリーダも元エストニア人。つまり、ティファニー・・・みたいな軽妙洒脱なドラマとは大違い、事実はエストニアからの移民の現実を含んだかなり深刻なテーマ、のストーリーなのであった。老婦人と家政婦の心が通いあうまでのエピソードは見せる場面もあるけれど、なんだか脚本のテンポがだれがち。午後の時間帯とあって、眠くなりそうにもなる。
ジャンヌ・モロー、85歳、自前のシャネル着て、重そうなネックレスじゃらんじゃらん、しゃれこめばしゃれこむほど、箒にまたがったほうが似合いそうと思えてくる。
でも友人のいない、恋だけに生きてきた、偏屈な老婦人のさみしさをよく演じていた。

それにつけても思い出したのが、年取ってからの不幸は「人びんぼう」つまり、友人がいないさみしさ、と言った有吉佐和子さんの名言。
友情を育むには時間がかかる、自分のことばかり考えていたのでは友情は続かない。続かせるための努力、思いやり、心の広さ、が必要。この年齢になってから自分を変えるのはむずかしい。
だからこの映画の結末はちょっと甘すぎ、いい映画を見たという余韻は乏しく、空しい感じがつきまとった。

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コメント

私もこの映画のパンフレットをもらってきました。
題ががしゃれていたし。
機会があたらと思っていたので、cannellaさんの感想が
大変参考になりました。

「23年目・・・」がよかったから、その感動を維持しておきます。

ちゃぐままさん
『25年目・・・』ご主人と一緒にごらんになったのですね。ご趣味が一致していらっしゃって、いいですね。
我が家はちゃんばら、ドンパチ好きで、趣味ばらばらです。

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