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2013年7月30日 (火)

キャベツさま

およそ二カ月まえ、ある昼食会で隣に座った心優しい友人が問いかけた。
「あなた、いまどこか痛いところなあい?」
「あるわよ、首とか、足の甲とか、それに肩もしょっちゅう凝ってるし」
「ねえ、だまされたと思って、毎晩、キャベツの葉をおへその下あたりにあてて、寝てごらんなさい。あたしもそれを一カ月くらい続けて、肩コリがすっかりなくなったの」

ご両親の壮烈な介護を数年にわたって続けた彼女に、その疲れがあらわれていると感じたことがあった。ところがその日、久しぶりに再会して驚いた。顔からよどみが消え、すっきりして、まぶしいほどきれいになっていたのだ。
きっと神さまがご褒美をくださったのだろう、と素直に思われたのだが、貴重な情報を惜しげもなく、教えてくれる寛大さにも感動したわたしは、翌日からすぐ実行することにした。

なんでも漢方学者と、老人施設の生活指導をした経験のある陶芸家がその効果を立証しているのだそうで、キャベツの葉には身体にたまった静電気を放電し、体中のツボを活性化する力があるのだという。

そして、二か月、いまわたしの身体の悩みはほとんど癒えかけている。肩コリを感じないので、マッサージにも一カ月以上も行っていないし、首の痛みはなくなった。わずかに足の甲の痛みはまだ少し感じるけれども、あの、恵比寿で買ったドイツ製の靴以外もはけるようになってきている。

朝起きて、下着を下すと、しわしわになったキャベツがぽとりと落ちる。まるでわたしの成分、全部あげましたよ、と言ってるような姿で。

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