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2013年6月 4日 (火)

ようこそのあとで

久しぶりにお客を招いた。アメリカ人女性のCさんである。
あの刺し子日帰り旅行の帰り、電車の中で、ずいぶんいろんなことを話した。なにかを知りたいという彼女の好奇心はわたしのそれにとても似ており、なによりも英語で言えばempathy、つまり相手の気持になって思いやる心があるのがうれしかった。戦争のとき、わたしがどのようであったか、アメリカ人から訊かれたのは初めての経験で、わたしは胸が熱くなった。
代々木の家の夜空に花火のように降る爆弾、大通りを通っていたら、おそらく死体の山の中だったであろうに、裏道を通って明治神宮に避難したおかげで、助かったことなどを話した。
そうして生き残ったわたしが六十数年を過ごし、いまどんな生活をしているか見てもらいたかった。

いつも出しっぱなしにしているトースターなどもしまい、薬が山と詰まれたバスケットを整理し、この際、合い着と夏物の入れ替えをし、ランチをふるまうためのメニューをつくり、買い物をし、手順を書いたメモに目をやりつつ、料理をつくる。2人分だから簡単なはずなのに、することが山のようにあって、ちょっと大変だった。でもこういう、大変さを経験しなければ、家の中がすっきりとはならない。ときには必要なのだと、とつくづく思い、それがだんだん大儀になっている自分の高齢度を認識する機会でもあった。

ドライカレーとクミンライス、カリフラワー、パプリカ、キューリなど入った手製のピクルス、キャベツとリンゴのコールスローというランチを彼女は喜んで食し、レシピを所望した。
それで舞い上がって、デザートの杏仁豆腐を出すのを忘れてしまった。

彼女に来てもらったもう一つの目的は英語のブログ設定をおしえてもらうこと。設定の手順、用語の解釈、やはりヘルプが必要、現役教師のさすがの好リードで、あとは原稿書くばかりというところまでこぎつける。タイトルとサブタイトル、プロフィルなど、自国語の人でしかわからない文章構造があり、アドヴァイスをしてもらって、出来上がったものは読者に過分な期待を持たれそうな仕上がりで、ちょっぴり不安でもある。

日本には二年滞在したのに、日本人の家に招かれたのはこれが最初で最後と聞かされた。日本人のいまの家庭生活、狭いぎりぎりのスペースでどんな生活が可能なのか、外国人にこそ、もっと知ってもらって認識をあらたにしてもらうべきなのに、と思った。    


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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

外国の方に日本の庶民の生活を体験していただくのはとても良いことだと思います。大田区では米国セーラム市と交流があります。私もセーラム市にホームステイさせていただきました。その数年後あちらからの訪問団があり、大田区の山王会館に滞在され、1泊でしたが我が家に泊まってっていただきました。敷地30坪弱、建物地下の和室を入れても35坪ほどのところですが、日本の庶民の今をわかっていただけてよかったと思っています。無理することなく、ありのままを・・・と思っています。現実には、あちらからみえても引き受けていただけるご家庭が少ないようです。残念です。

ミヨちゃんさま
コメントありがとうございます。
我が家も30坪です。お客もダイニングキッチンでもてなすという狭さ、あとはわたしの部屋でくつろいでいただくという超アットホームになりました。
宿泊のおもてなしとは喜ばれたでしょう。
ドライカレーとクミンライス、残ったものを、ご主人と坊ちゃんに、とあげたら、お二人が大層気に入ったそうで、なんだかディナーのヘルプをする母親の気分になりました。

英語ブログのURL、是非教えて下さい!  英語のブログ、見た事が無いので。 
来春、我家にもアメリカ人が来ます。 片付けを思っただけで、ぞ〜っとするのが本心です。 反省!!!

お久しぶりです。
やっぱりここは密度が濃い!と実感しています。
全てがcannellaさんだからできることですね。
日本の主婦の考え方や生活の仕方を見てもらうことは
国際的な理解にもつながります。
さらりとおうちに招待できるのは、海外生活の経験があるから
だとも思います。
変に身構えてしまうところがあるんですよね・・・。
傍観者なのに、自分のことのようによかったーと思いました。

れいこさん
英語のブログは軌道にのりましたら、いずれご紹介できるでしょう。
わたしより一回り以上お若いあなた、いまのうちにお客さまにお慣れになることだと思います。するまえは大変でもしたあとは必ず、してよかったと思うものです。

ちゃぐままさん
決してさらりとお招きできたわけではないのは、本文をごらんになってもおわかりのはず。
客間がないので、自室に招きいれざるをえなかったのですが、わたしの若いときの写真やお気に入りの品ばかりが飾ってある硝子戸棚など、あと本棚もひとわたり見られていて、親しみが倍加している感じではありました。
狭い家というものも、住んでいる人となりが早分かりできて、彼らには興味深いのかも、とも思います。

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