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2013年4月 9日 (火)

おすすめヴィデオ

代官山の蔦屋書店に出かけた。目的は書籍でなく、ヴィデオのレンタル。
窓の大きい、明るい二階の店舗。但し、作品の陳列に工夫が見られず、探しにくい。あらかじめ借りたい作品の題名がわかっている場合は苦労しないが、なにか面白いものを探そうとしても、国別や監督、主演俳優別という並べ方ではなく、ジャンル別なのがネック。せっかくのニューデザインなのに、陳列、品揃えに新鮮味なく、渋谷店に負けていると思った。

A子さん推薦の『あるスキャンダルの覚え書き』をまずゲット、そのあと、結局うろうろ探してドキュメンタリーの『アルマーニ』ロマン・ポランスキーの『おとなのけんか』それだけにしておこうかと思ったら、もう千円越してますよ、四作にすれば、ちょうど千円にします、なんて言われて、追加したのが日本映画の『家族X』

『アルマーニ』は数年まえに一度テレビで放映された。そのときの彼の最後のモノローグが忘れがたかった。「富や名声は目的ではない。仕事の成功でついてきたものだ。成功を勝ち得て、陥るのは孤独。自分が忙しいと人は思っていて、パーソナルなコンタクトをしてこない。自分も日常性から遠くなる。たとえば、領収書、支払いなど全て人任せ…」このイタリア語を今回しっかり聴いておきたかった。

出色だったのがポランスキーの『おとなのけんか』トニー賞やオリヴィエ賞獲得の戯曲の映画化だけあって、せりふの応酬がすさまじい。冒頭、遠目のパーク、子供たちが争っていて、棒をふりまわした子供とそれを当てられたらしい情景がはるか向こうにくりひろげられたあと、いきなりの室内、二組の夫婦のよそよそしい会話が始まる。子供の歯を二本も折られた被害者の両親が、加害者の子供の両親を自宅に招いて、友好的に事後処理をしようとしていうもの。被害者の母ジョディ・フォスター、加害者の母、ケイト・ウインスレット。これが日本だったら、このたびは息子がとんだことをいたしまして、とかなんとか始まるのに、四人の会話は尖りきった神経が目に見えるほどなのに、まどろっこしく、言いたいことを抑えに抑えた、おとなの会話に終始するかと見え、ついに…
タイプの異なる名女優の演技が火花をちらす。

かつてアメリカ生活をすることになったとき、言われたことを思い出した。なんでも裁判沙汰になる国だから、なにか事件が起きたときはたとえ自分に非があろうとも、決して安易にsorry と言ってはならぬ、と。

さすがポランスキー、こういうケースのアメリカ人をこれ以上ないほどの好配役で小気味良く描ききっている。八十歳近い彼、衰えるどころか、いぶし銀の輝きがまぶしいほどの活躍ぶりである。(続く)

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