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2013年2月23日 (土)

『まほろ駅前番外地』熱烈フアン

ハッピーじゃな~い、ラッキーじゃなぁ~い、の歌につれてあらわれる、およそツキのなさそうな二人、つなぎを着た無精ひげの瑛太、とよれよれのスエットに皮ジャン、乱れ長髪の、松田龍平、高校時代の同級生、多田と行天、この二人のドラマ『まほろ駅前番外地』(テレビ東京金曜0:12)にいま、ハマっている。
架空の街、「まほろ」で便利屋を営む二人、舞い込む依頼が推理小説もどきだったり、人情ものっぽかったり、実に多彩で、しかも二人の持ち味が生み出すペーソス、ユーモア、シビアさなどが絶妙に混じりあい、これぞ、ドラマだと、身をのりだして画面を凝視させられる。
あまり面白いので、だれかに話したくなって、娘に電話したら、なんだママ、いまごろ気がついたの。あの原作者、横フタの後輩だよ、などと言うので、ええ~っ、ミッションスクール出身があんな男性臭全開の世俗ドラマを書けるのか、とまたもや驚き、すぐに原作を購入。

2006年の直木賞受賞作品、三浦しをん著『まほろ駅前多田便利軒』
いやあ、すごい、たいした筆力、文章の歯切れのよさ、構成の巧みさ、それにこれ以上ないくらいの比喩の適確さ、たとえば、「行天は「ひゃひゃひゃ」と、絞め殺される爬虫類のような笑い声をあげた」とか、「会話とは疲れるものだ…相手が行天だと…針が飛びまくる傷だらけのレコードに相槌を打つみたいで、多田の会話の回転数までおかしくなってくる」
とか、その忘れがたい表現を数えあげる喜びが加わって、この原作だからあのドラマの映像の出来栄えがあったのだと大きく実感。
このときの直木賞の審査員、井上ひさしさん、「感服した…溜息がでるほどみごと」平岩弓枝さん「この作者の年齢のとき、わたしはとてもこれだけの作品はかけなかったと思い知り羨ましく思った」との批評。そうだろう、と深くうなずく。

それにしても、ドラマの配役はよくぞこのひとと思うぐらいに適役。とりわけ、これまで、これと言った当たり役がなかった、松田優作の遺児の龍平さん、あまり感情をあらわにしない行天という青年にぴったり、俳優が一生のうちで滅多と出遭えぬはまり役の僥倖なのではないだろうか。
こんなドラマがゴールデンアワーではないなんて、とうらみながら、翌日ゆっくり見るため毎回予約するのを忘れないようにするのが、大変なのである。


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コメント

まさかまさか!まほろファンがいらっしゃろうとは!
私も今回のクールで一番のお気に入りなのですが、
まったく周りに見ている人がいなくて、面白さを共有できず消化不良ぎみでした。
確かにもっと多くの方の目に留まってほしいとは思うのですが、
あの独特の雰囲気はやはりあの時間帯が合っているかなと思います。
それにしても、すぐに本を買って読むその行動力はさすがですね!
映画化→ドラマ化という面白いパターンです。
もし、映画をお見逃しのようでしたら、お薦めですよ。
私はドラマ化を記念して年末か年明けの深夜にテレビで放映されたのを見ました。
あー、それにしても、なんだかスッキリした気分です!

いつも夢のなかの時間帯なのですが、翌日は休日なので頑張ってみました。
cannellaさまの文中は木曜日と記されていますが金曜日だと思います。
ブログから知らない世界を発見でき楽しみが増えました。ありがとうございます。

Tacchanさま
うっかり日付ミス、知らせてくださりありがとうございます。
こういうところも早とちりで、お恥ずかしいです。

ふふふ・・・。再コメントです。
昨日の朝日新聞の「はてなTV」に「まほろ駅前番外地のオープニング映像での往来の人が後ろ向きなのは?」の質問に「瑛太さんと松田さんに後ろ向きで歩いてもらい逆回しで再生した」と説明があり、二日ががりのロケとのこと。さらに楽しみが増えました。じっくり次回は見てみようと思います。

Tacchanさま
その記事見ました。あのオープニングがいいですよね。そしてミュージックも。
ドラマの音楽担当も大した才能だと思います。ハトが啼いてるみたいな擬音、オッカシイですよね。

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