臥せつつ
荒療治は無駄骨に終わった。からだは軽くなったのだが、風邪菌は追い払えなかった。翌日からコンコン、ズルズル、クシャンクシャンで、こういうこともあろうかと内科でもらってあった薬のんで、湯たんぽにすがりひたすら寝る。
やはり毎日外出は無理、身の程をわきまえなければ。誘いをことわるのはつらいけど、体調優先にすべきとつくづく思う。
夫が杖を持つようになった。これなしでは歩けないというのではなく、用心杖だよ、と言うが、立ちくらみにおそわれそうで、不安なのだそうだ。
耳も遠くなって、二階で啼いているネコの声が聞こえない。夜中に出ていったネコの帰りを待つのはわたしの役目となった。
彼、腱鞘炎の三度目の手術も受け、まだその痛みが完全にとれていない。
八十を過ぎて、ガンにもなり、急降下だよ、という。
テレビで、夫婦円満の秘訣は?と町中でインタビューしている。結婚五十年の夫婦が二人して、我慢と忍耐です、と言った。
わたしの場合は思いやりと応えるだろう。五十年共に過ごし、わかちあった場面を思い出せば、少々ムカっとすることがあっても、元に戻れる。
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お辛いでしょう。どうか早くご快癒されますように。幸いにも今シーズンは風邪を引きません。なるべく人ごみに出ないように消極的に暮らしているからかもしれませんが、いくら用心していても罹るときは罹りますものね。これまでに各種の病気を経験したなかで、全身の苦痛度という点では風邪がいちばんでした。節々の痛み、だるさ、しかも長い!
猫はとても好きなのですが、飼うには年齢制限ありと諦めています。80を過ぎた友人は夜遊びをして帰ってくる仔に毎朝5時に起こされるとこぼしながら、幸せそうですけど、二世帯住宅だからできることですよね。
投稿: kikuko | 2013年2月21日 (木) 11時08分
思いやりの心で人に接すれば思いやりでかえってくるように思います。
でも、社会の中にいますと悔しい思いをさせらえることもあります。
解っていないんだ悲しい人だと思うことにしています。
くれぐれもお大事に。
投稿: Tacchan | 2013年2月21日 (木) 13時37分
kikukoさま
お見舞いありがとうございます。
風邪はおさえるより、ひいてしまったほうが抵抗力がつく、とも言われますが、やはりつらい三日間、どんなに用心していてもひくときはひいてしまいます。ふとした風邪がもとで、になりかねなに年齢だな、と寝ながらつくづく思いました。
我が家のネコ、75歳ぐらい、カレもこのごろ弱ってきていて、心配ごとのひとつになっています。
投稿: cannella | 2013年2月21日 (木) 19時29分
Tacchanさま
お見舞いありがとうございます。
思いやりがただの思い込みに終わってしまう、くやしい場面がよくありますね。こちらの身になって考えられるひとが、人生の最後までおつきあいしたい友人だと思うこのごろです。
投稿: cannella | 2013年2月21日 (木) 19時38分
その後いかがでしょうか?
22日夜のコンサートのために上京しましたが、お目にかかれず残念でした。その折にはkikukoさまにお言伝をありがとうございました。
私どもも結婚45周年を過ぎました。正確も趣味も違いながらなんとかここまで来られたのは、我慢と忍耐だけではなかったと思います。人生でいちばん深くつながりを持つことのできる人は配偶者ですから。長い年月を戦って、愉しんでこられたことにただ感謝です。思いやりは私<夫・・・かもですが(笑)
まだ寒さも続きます。どうぞお大事になさってください。
投稿: alice | 2013年2月24日 (日) 21時36分
aliceさま
コメントありがとうございます。
何度かそちらのサイトにコメントを入れようとしてうまくいかなかったことなどのご報告、メールアドレス宛にお送りしました。
ご笑覧くださいませ。
投稿: cannella | 2013年2月25日 (月) 19時49分