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2013年1月10日 (木)

いかに食べるか

久しぶりに六本木の青山ブックセンターをのぞいた。
健康関連で、平積みになっている書籍は圧倒的に病気にならない食べ方の本、五十を過ぎたら、炭水化物を摂ってはいけない、などという過激なものから、野菜パワーをレシピ別に解明したものなど、せっかく胃の具合の安心をもらったのに、いまさらこれほど節食してまで長生きしたくない、食べたいものを食べたいのだ、と、思いつつ、あれ、と手をとったのが、リンゴジュースのパワーの本、朝一杯のリンゴジュースがどれほど身体に効果があるか、しかもガン細胞を小さくするというのである。

わたしはこの数十年、リンゴとニンジンとキャベツをジューサーにかけ、最後にレモンを絞りいれた生ジュースを毎朝のんでいる。
大病もせず、七十過ぎまでこられたのはこのジュースのせいかも知れない。それにガンにも効きメがあるなら、これからは夫を説き伏せ、飲んでもらおうか、と帰宅してから、薦めてみたのだが、いらんよ、オレはいつもの食事でいいんだ、いつものとはジェームズ・ボンド風のイギリススタイル、ベーコンエッグや、トーストにママレードという類いのメニュー。
八十過ぎの頑固じいさんの食生活を変えさせるのは容易ではない。

それにしてもあのリンゴジュースをそもそも初めて飲ませてくれたのは義母である。いまほど性能のよくないジューサーを使い、新婚早々、泊ったときに朝食に出してくれたその味、忘れがたく、高齢となってからの朝食の定番となったのだった。

人は二度死ぬという。身体が朽ちたときと、思い出から消えて忘れられてしまったときと。

義母のことは最近とくによく思い出す。料理が上手で、手間を惜しまないひとだった。
その味を再現しようとしながら、心をこめてつくった料理が人のこころにもたらすことの大きさを実感させられている。


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コメント

お義母さんから教わったというリンゴジュース、なかなかおしゃれですね。

そういえば、実家の母も里帰りしたときに婿殿のために手回しのミキサーで
ミルクセーキを作ってくれたことを思い出しました。ほっこり・・・です。
「昔の人」はその時々で、それでも十分にお洒落なものを作ろうと一生
懸命だったのですね。
それをずっと引き継いでいるのを一番喜んでいらっしゃるのはお義母さまでしょう。
以前にもこのジュースのことを読んで、作ってみようと思いましたが、ジュースに
するには「ちと高い・・」・と、やっぱり皮をむいて食べています。

明日は、リンゴジュースを作ってみます。
我が家は夫の方がクセになりそうで、それが怖いです。

ちゃぐままさん
リンゴはいつになっても安くならず、味もいまいち、このごろ、ようやく値段が下がり、味も安定してきました。一人、半個で十分、朝一番に飲むというのが効果的らしいです。
毎回2人分、しかも作りたてがおいしいので、それを思うと、いろいろ気づかい大変、ちょっと面倒ですね。
我が家は起床時間が異なるので、朝食はそれぞれということが多いです。

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