2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
フォト
無料ブログはココログ

« 危うし | トップページ | 『桐島、部活やめるってよ』を観る »

2012年8月29日 (水)

快速読書

整形外科の順番待ちをしているとき、正面の書棚に目をひくタイトルを見つけた。

『達者でポックリ』こういう呼び込み型のタイトルはとかく敬遠しがちなのだが、このときの自分には身近に感じられ、これから先いつか死ぬときは、できればこういうふうにと思いつつ、本に手をのばした。

著者、帯津良一氏はわたしと同世代、同じ時代を共有しているということは、著述への信頼につながる。表紙の帯にある写真のお顔がいい。お医者さまはこういうお顔でなくっちゃ、というおだやかで、安心感を与える笑顔。

読みやすい大活字、「死」を楽しみに生きる、という最初のタイトル、いつかは訪れる自分の死について、日ごろからしっかりした心構えを持つことが大事、なるほど、それができるなら、となおも読み進む。
私たちの命は宇宙の大きな流れの中で循環している…「死」は終わりでなく、魂のふるさとである「虚空」への旅立ちである、という理論、納得できそうな気がした。
そして日々生命のエネルギーを高め続け、死ぬ日を最高に持っていくための心構えをもつべきという「攻め」の養生について、語られる。
養生の根幹は「食」と「気」と「心」だということ。
とりわけ心の養生では毎日の生活の中で「心をときめかせる」ことが一番大事であるが、人間は本来、かなしくさびしい存在だということを認識しながら、かなしみから出発して、明るく希望を持とうとして前向きになり、またかなしみに戻るという心の循環を果たしながら、命の駒を進めているという理論が素直にこころにしみた。
人間をボディ、マインド、スピリットの三つに分け、ボディに西洋医学、マインドに各種心理療法、スピリットに各種代替療法で働きかけ、最後には医療を行う者と患者の意識を統合させるという姿勢の病院、こういうところで死を迎えられるなら、死は怖くない。

本を貸し出しさせてもらい、自宅で一時間ほど、夢中で読み終わり、なぜかこころがすっきりしたので、お気に入りのスメタナのピアノ曲を聴きながら、美しい和音が上昇するにつれ、心も高揚させつつ、眠りについたのであった。

« 危うし | トップページ | 『桐島、部活やめるってよ』を観る »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

整形外科医院の本棚は治療の一環としていい本がおいてありますね。
私もいろいろお借りして気持ちを軽くしています。
帯津先生の本は本当に読みやすく、解り易く、ありがたい本でした。3冊ほど読んでみました。この医院に来なければ読む機会もなかったと、感謝しています。
良かったですね。帯津良一氏の著書に出会えて。

mochakoさん
あんまりあの種の本が多いので迷いますよね。ちょっとヘジったのですが、一番強烈なタイトルを選んでかえって正解でした。
あいかわらず繁盛していますね。あそこは。患者を安心させてくれるのが巧み、という気がしています。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/565431/55536248

この記事へのトラックバック一覧です: 快速読書:

« 危うし | トップページ | 『桐島、部活やめるってよ』を観る »