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2012年8月10日 (金)

ニドム

PMFを鑑賞した.あとは、それぞれの選択で、北海道最後の一日を過ごすことになったので、わたしは迷わず、バーンスタインが絶賛したという評判のホテル『ニドム』に行く事にきめた。
ところが、旅行会社のセット旅行にも組み込まれていない場所なので、どんなところなのか、いまひとつ情報が十分でない。ホテルに電話してみてわかったのは、45ホールもある広大なゴルフ場がメインなので、ゴルフ客が多いこと、宿泊場所は全てログハウスの一軒家で、一人で宿泊すると割高になること、敷地内には石の教会と、バーンスタインが宿泊したヴィラが現在は『森の教会』となっているので、結婚式が多いなど、それで十分ペイしているせいか、道外までの宣伝が少ない、という事実だった。
割高でも、わたしは敢えて行くことにした。新千歳空港までシャトルの迎えがくるので、アクセスが楽なのである。それに札幌の中嶋公園と小樽だけでは不十分、北海道の本当の緑を目にしたい、バーンスタインが絶賛した理由を確かめたいという強い思いがあった。

新千歳からおよそ二十分、着いた場所は箱根の樹海をさらに大きくしたような茫洋たる場所であった。ニドムとはアイヌ語で豊かな森という意味だというのもうなずける
だがログハウスコテージが点在する森の中は、やさしくおだやかな緑の濃淡の中、わたしの宿泊した『リスの家』コテージはトムトム湖を見下ろす二階家、ベランダの椅子に座っていると、はるか下に湖、樹木の連なりを渡ってくるそよ風に吹かれながら、このホテルのコンセプト、何もしないことの喜びを身体一杯感じることができた。025


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夜は炉端焼きのレストランで野菜、チキンなど串焼き数本を食べ、焼きおにぎり、モロキュウなどですでに満腹。隣席のカナダ人夫妻と話をした。一ヶ月かけて、東京、京都をまわり、最後に北海道を選び、レンタカーでユースホステルに泊り、最終日ここに来た、という。すべて満足したけれど、このホテルは日本人にはどういう評価か、と訊かれたので、『一度は泊りたい宿』という本の筆頭に名前があったというと、うなずいてはいたが、でもログハウスはカナダに一杯あるのでね、と言われて笑ってしまった。

バーンスタインは1990年の夏、車椅子でここに到着したが、心身を癒され、一週間後、タクトを振ることができた。「ニドムが私を生き返らせた」と喜びを語り、ニドム賛歌のテーマを作曲したということである。

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旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

(ワシとしては)一連の記事を旅行記として楽しく読ませていただきました(笑)

そして…入れ替わりに今日から北に向かいます♪

 こんばんわ!ご無沙汰しております。
いつもながら活動的ですね。どんどん行動することでエネルギーもどんどん出てくるのでしょうか、だから文章もいきいきして、とうてい「ばぁば」が語っているとは思えません。
 わたしもこの魅力的なホテルにぜひ行ってみたくなりました。リスの家、トムトム湖、名前を聞いただけで楽しくなりますね。それになんと、バーンスタインの和服姿!似合う、、というか、でもどこか変?帯の幅が広すぎでしょうか。日本好きの画家バルティスを連想してしまいました。あまり似てないけど外人が和服を着るとこうなる、ということかな。
じっとしてるのが好きな私ですがこのページにはだいぶ刺激されております。R.M.

ともぞ~さん
また”おいしいもの”の収獲がありますように。

R.Mさま
お久しぶりです。関心おありのようなので、ニドムのTEL記します。0144-55-3677
各国の首相、ほかの有名指揮者などの写真がありました。
ちなみに『一度は泊りたい日本の宿』の著者は北海道出身の渡辺淳一氏です。
北海道の情報は出身のひとに訊いても結局よくわかりませんでした。アクセスを確かめ、自分の勘に頼るのが一番かと、今回悟りました。

お久しぶりです。素敵な滞在でしたね。まさに命の洗濯!

今朝ラジオを聴いていたら、山本直純さんの息子さんが出ていたのですが、
生前直純氏がバーンスタイン氏との交流を語ったところを再放送しており、
東京にコンサートに来た時、前日に腕が上がらなくなり困った時に直純氏が
自分の鍼の先生をホテルに連れて行ったそうです。そうしたら見事に治り、
感動したバーンスタイン氏が先生を抱きしめたら、先生はびっくりして逃げて
しまったそうです。氏はずっと直純さんに感謝していてくれたそうです。

こちらの記事を読んだすぐ後だったので、感慨深く聴きました。
そして、キリテカナワとドミンゴのウェストサイドストーリィが流れて、本当に
素晴らしい楽曲だなと感心していました。映画も素敵でしたよね。

へこたんさん
相変わらずお忙しそうですね。でもお元気で何より。
バーンスタインは日本人の職業上以上の行き届いたもてなしの心を一番理解し評価した人のひとりではないかと思います。

国内外を問わず、意志と行動がピッタリの旅。
旅の極意を教わる感じです。
私にはできないことだから余計に生き生きと感じます。

バーンスタイン氏がニドムで心身を生き返らせたと聞いてホッとしました。
この時はもう癌だったんですね。
この後成田の出発ゲートに向かう時泣きながら、佐渡氏に『お前に、ビッグ・グッバイを言わなきゃいけない時が来た』と言ったそうです。
佐渡氏がきっとバーンスタインの志をつないでくれることでしょう。

ちゃぐままさん
わたしの気まぐれ旅行を理解してくださり、うれしいです。
道外に宣伝もしない、のんびり経営に見える『ニドム』ですが、バーンスタインのときからすでに二十年以上も経っているのですから、それなりに安定しているのでしょうか。
わたしの宿泊時も宿泊客は六組ぐらいでした。

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