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2012年8月 1日 (水)

PMF異聞  1

048


今年もクラシック音楽同好のお仲間、T子さん、Y さんご夫妻と共に、札幌で開催されたパシフィック・ミュージック・フェスティバル通称、PMF を聴きに出かけた。世界中の若い音楽家を教育する目的でレナード・バーンスタインが創設したこの音楽祭も今年で23年目となる。
この三年間藝術監督をつとめたイタリアのマエストロ、ファビオ・ルイジの集大成を聴くのが楽しみで、ガラコンサートのチケットは早めに手配したが、小ホールで開かれるコンサートの情報が不確かなまま、説明不足を憂いつつ、現地に着いた。

今回のPMF アメリカコンサートとは何なのだろう。アメリカの作曲家を特集したものだろうか、などと想像していたのだが、そうではなくて、オーディションで選ばれた若者たちを指導する、アメリカ各地の主要オーケストラの主席奏者を集めたファカルティ・コンサートという意味だと判明した。

去年ほどじゃないかもね、などと、語り合い、期待もせずに、聴きに出かけたのだが、これが、個々の楽器がかもし出す音色に魅了され続ける、素晴らしい夕べとなった。パーカッションとヴィオラのデュオ、トロンボーンの独奏、圧巻だったのはフィラデルフィア管弦楽団の首席コントラバス奏者ハロルド・ロビンソン氏の独奏二曲。音色もチェロを上回るほど冴え渡ったが、弦をはじくだけの、コントラバスをまるで巨大なギターのよう変貌させる、フランソア・ラルトの『スペイン領歌』。拍手、口笛、ブラボーが鳴り止まぬほどであった。

それにしても勿体ない。Kitara小ホールの客席の半分近くが空席なのである。

翌日のアンサンブル演奏会~ベートーヴェンの夕べ~はセレナード、八重奏曲、七重奏曲もファカルティが結束してその音色の粋を聴かせてくれたが、このときもKitara大ホールは七分以下の入りであった。

世に、ソリストがチャレンジする催しは多々あるが、いわば脇役のオーケストラの一員の技を極めるためのチャンスは稀有であろう。そしてこれをバーンスタインという偉大な指導者が創設した意義を、組織委員会はもっと重視してほしい。
脇役を極めれば、主役の影を薄くさせるほど、聴衆の心をつかむこともあるということを、若者に知らしめ、また聴衆自身にも説得できるという、人生の生き方にも通じる意味の大きさを悟ってほしいのだ。

あまりにも広報がおざなりになっているのを目の当たりにして、ため息が出たのであった。


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音楽」カテゴリの記事

コメント

この猛暑の7月末に、北海道でクラッシックのコンサート!!  ただただ、羨ましいです!!
上質の夏休みでしたね!!! そんな老後が理想です。 

れいこさん
コメントありがとうございます。札幌も暑くて、避暑にはなりませんでした。
ただ、徒歩距離でよい音楽が聴けるというのはありがたかったです。
国内といえども旅行の準備など、簡単というわけにもいかず、だんだんそういうことが億劫になり、ただただ暑さを避けて逼塞していたくなる、このごろです。

しばらくご無沙汰をしている間に、北の大地に行かれたんですね。
それもコンサートを聴くために。


パシフィック・ミュージック・フェスティバルときちんと聞けばわかりますが、PMFだけでは
???でした。
九州からは海外に近いほどの距離だし、首都圏でないし、こんな著名な人たちが出演するコンサートが成功するだろうかと、素人は思ったりしました。やはり文化人の嗅覚は素晴らしいですね。
そういえば地方都市の別府でも、チケットが手に入りにくいという『別府アルゲリッチ音楽祭』があります。

続きはゆっくり読ませてもらいます。

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