涼麺をどうぞ
蒸し暑い日にはごはん食が重たく感じることがある。イタリアのパスタ類もしつこい感じ。やはりつるっと、軽くて、それでいて、野菜も肉も入った栄養価のある夕食向きのおそば、となると、冷やし中華がぴったりだが、シマダヤのゴマだれ中華はいかにもお手軽すぎて、という向きに、井上三枝先生の涼麺(リャンメン)をおすすめしたい。
これまた、表紙のとれた茶色のしみだらけの料理本、昭和34年、実業の日本社から出版された『中国料理三百五種』のレシピ。
井上先生は戦前中国政府に招聘されたご主人と共に、中国各地10箇所ちかくに滞在されて、中国料理をマスターされた。だから、この本にのっているお料理は北京とか広東とかの限られた場所の味ではなく、先生が各地をまわられてこれは、という料理法にまとめられた、中国全国粋のお料理なのである。
四人前
中華生そば、ゆでて、シャワー水かけ、ごま油まぶしておくす。
豚肉うすぎり1パック(140グラムくらい)を線切りにする。
干し椎茸4個、水に戻してこれも線切り。戻し汁はスープ代わりに使う。
ネギ1本、うすく斜め切り、
キューリ1本、うすく斜め切りしてから線切り、
醤油、大さじ1、塩、コショー少々
スープ(中華スープでもよい)1.5カップ
醤油大さじ2、
酢、大さじ2
塩と砂糖少々
豚肉を油いため、そこに椎茸、ネギ入れ、いため、塩と醤油を加えて味つけ、さましてから、キューリ加える、
スープ煮立て、醤油、塩、砂糖少々加え、火とめてから酢をくわえて冷やしておく。
そばに具をかけ、好みで錦糸卵かけ、スープをかけて食べる。
酢は大さじ2としたが、これは「やさしいお酢」の場合、好みで加減したほうがいい。
さっぱり、でいて必要なものが全て入っている見事なレシピである。
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あら、美味しそうなレシピですね♪
今度我妻に作ってもらいましょうかね(笑)
投稿: ともぞ~ | 2012年7月25日 (水) 21時28分
ドライカレーのレシピ、感謝感謝です。
ジャガイモのフライ作りましたよ~!
久しぶりにイメージしていたドライカレーを食べることができました。
どろっとしたルーでなく、パラパラしたカレー味のミンチ肉が夏にぴったりです。
食べた後の胃もたれがないのがいいですね。
cannellaさん所と違うところは、作る人も後片付けの人も「わ・た・し」でした。
この冷麺も大好きです。酸味のさわやかさが夏向きです。
いつもハムを使うのですが、トッピングが惣菜向きで夕食って感じになりますね。
今度作ってみます。
投稿: ちゃぐまま | 2012年7月25日 (水) 22時40分
初めて投稿します。
リャンメン、ご愛用ありがとうございます。
実はあの本は私の祖母、井上三枝と母、坂本喜久子の共著です。
我が家のリャンメン私も大好きです。
おいしいですよね。
あの本はとっくに絶版になってしまいましたが、残念で私が私費で作り、知り合いの希望者に差し上げたりしています。(それももう少ししかありませんが)
この本の題名でネット検索したら、このブログに出会いました。
投稿: たっこさん | 2012年7月27日 (金) 11時45分
御留守中に忍び込みました。
冷麺大好きです。
といっても、生協のポン酢味かゴマダレでお手軽商品を使います。
簡単だからハムを使いますが、これは豚肉。コクが出ておいしそうですね。
椎茸のダシもおいしそうで、作ってみます。
そうそうドライカレー、ちゃんと油で揚げました。おいしかったです!
暑いときはルーのしつこさより、このドライのさっぱりカレーがいいですね。
投稿: ちゃぐまま | 2012年7月29日 (日) 00時52分
ともぞ~さんにはちょっとさっぱりし過ぎかもしれませんが、ぜひお試しください。
投稿: cannella | 2012年7月31日 (火) 07時58分
ちゃぐままさん
ドライカレー喜んでいただけてうれしいです。そちらの定番メニューになりますように。
投稿: cannella | 2012年7月31日 (火) 08時01分
たっこさま
まあ、なんといううれしい出会いでしょう。ブログでなければありえないことかも。
お孫ちゃまがちゃんと井上先生のお味を引き継いでいらっしゃる、素晴らしいです。
まだ、あの池尻近くのお宅はあるのでしょうか?
あのころ一緒に習っていた同級生は国際結婚していまアメリカ西海岸にいます。
彼女もあのお味を広めているかも知れません。
投稿: cannella | 2012年7月31日 (火) 08時08分
ちゃぐままさん
すぐ実行なさるところが、ちゃぐままさんのすごさですね。
スープですが、椎茸の戻し汁はわたしが代用したさっぱり編、コクがほしい向きには本格中華のスープ、を使われるといいでしょう。
投稿: cannella | 2012年7月31日 (火) 08時12分
cannellaさま
こんばんは。『中国料理三百五種』で検索してこちらのページにたどりつきました。
母がお友達からこちらの本に載っている 「煮糯米鶏」を教えてもらい、よく作ってくれていました。
そのレシピを母から聞いたのですが、レシピが一部抜けてしまっているようで、
今となっては完璧に再現することができず、残念に思っていました。
コメントに井上三枝先生のお孫さんのコメントもあり、あのレシピが手に入れば、、と思いましたが、もう何年も経ってしまいましたね。
今回思いがけず、涼麺のレシピを知ることができて、とても嬉しいです。
投稿: でこ | 2019年1月21日 (月) 21時43分
でこさま
ここまでたどりつかれたのは、かなりのご努力だったとお察しします。
井上先生のレシピは本当に見事な中国家庭料理で、似て非なるものが流行っている現在、その貴重さはその味の差を知るものだけが痛感するところですが、お母様もずいぶん手のかかるお料理を作っていらっしゃったようですね。
私も母がつくった中国のシーチン火鍋子という料理が恋しくて、つくりたいとは思うのですが、いま、レシピを開いてみると、その準備の大変さに尻込みしてしまいます。
昔の母たちは、なんと素晴らしい親心を持ち合わせていたことでしょう。
投稿: ばぁば | 2019年1月23日 (水) 20時37分
cannellaさまのブログで井上先生がご本をお書きになった背景も知ることができ、ここにたどりつけて良かったとあらためて思いました。
また、cannellaさまの他の記事も読ませていただき、おそらく私の大先輩であることもわかり、ほんとうにご縁というものを感じてしまいました。
日々精力的に活躍され、いろいろなことに興味をお持ちになり、しかもすべて深く、丁寧に取り組んでいらっしゃるお姿に感動いたしました。私ももう少しちゃんとしなくては!と反省するとともに、暮らしを見直すいいきっかけとなりました。
私のノートのレシピは不完全ですが、そして、少々エネルギーが必要なお料理ですが、母が張り切って作ってくれていたことを思い出し、作ってみようと思います。ありがとうございました。ブログ、これからも読ませていただきます。
投稿: でこ | 2019年1月25日 (金) 13時28分
でこさま
そちらのアドレスにお母様がつくっていらっしゃったレシピをコピーしてお送りできることをお知らせしたのですが、お読みになってでしょうか?
あのレシピも鶏を一羽さばくような、大変なもので、とてもおいしそうではありますが、手のかかるものをよくおつくりになったと、その親心の偉大さをおしのびいたしました。
拙ブログへのお言葉、うれしく感謝しております。
投稿: ばぁば | 2019年1月25日 (金) 21時49分
cannellaさま
たびたびありがとうございます。
私がメールアドレスの書き間違えをしたのか、レシピのコピーを送っていただけるというメールが届いていなかったです。
もしも レシピのコピーをお送りいただけるのならこの上ない幸せでございます。
お手数をおかけしてしまいますが、何卒よろしくお願いいたします。
投稿: でこ | 2019年1月25日 (金) 22時38分