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2012年5月 7日 (月)

歌声の謎

休日の朝十時ごろ、わたしは山手線で新宿に向っていた。
原宿を過ぎたころ、歌声が聞こえてきた。
ある~日、森の中、くまさんに出遭った…、
ママが子供に歌っているのだろうか、それにしては子供の声が聞こえない。
歌声は中年女性のようなアルトなので、オバアチャンの付き添いなのかとも思ったが、歌声は聞きほれるほど上手ではないし、だんだんカラオケの独唱のようになって、車内にはちょっと当惑したような沈黙がただよった。
 は~るよ来い、は~やく来い…
なおも続いて、代々木を過ぎるころには
 迷子の迷子のコネコチャン…
になった。
いったいだれが歌っているのだろう、わたしは少し早めに席を立って、声の主を探した。
服装や髪の乱れた年配女性だったら、状況がたやすく想像できたかもしれない。

だがその人は意外にも若い男性だった。スーツを着て白シャツに紺色のネクタイをしめたしかも容姿もさわやかなその人は、座ったまま、満足げな笑みまで浮かべて歌っているのだった。
あんなにも完璧に歌詞をおぼえている…いや、おぼえられるほどに、幼いときに反復して歌ってきかせただれかのことを、切なさにおそわれながら想像していた。

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コメント

お久しぶりです。春は色々と忙しくして居りました。
ツツジもハナミズキも盛りを過ぎました。嬉しい事に、今年は我家の白藤が沢山咲きました。
いよいよ薔薇の季節ですね!

世の中には色々な人が居るものですが、日本人の奥ゆかしい文化は薄まり、グローバル化したとも言えるし、悲しい事とも言えます。 多様化と考えますか?! 最近は個性尊重ですから。
でも、電車で二人分の席にズルッと座って足を組んでいる若者には、わざとぶつかりたくなりますが。。。いつも自重しています。 何人でも、最低限のマナーは守って生きなければ、社会人ではないですね。 
「言いがかり」の女性も、また何処かで迷惑かけて嫌われているのでしょう。人間になって間もない輩は、いい教育を受けて来なかったのだから、不幸な人達なのですね。
理不尽な事はいっぱいあるけれど、毎日ではなくて、たま〜にだから慣れずに済んでいて、それって普段は幸せなんだと思いましょう。  

れいこさん
お元気そうで安心しました。
事実は小説より奇なり、のような出来事に、ちかごろ、よく遭遇します。
お花が豊かなお庭、うらやましいです。
モッコウバラは咲きませんでした。ビオラは精一杯咲いてくれましたが、もう終わり。
そろそろ次はベコニアかな、と思っているのですが、まだ決心がつかず、家ももうすぐ建って一年なので、いろいろ再点検もしなくてはならず、しんどいことです。
うれしいコメントありがとうございました。

「幼いときに反復して歌ってきかせただれか」・・・

小さな男の子が言葉を習得して、将来力強く幸せに生きていけるように
その「だれか」は何度も歌を繰り返して教えたのではないかしら・・。

そして男の子も「だれか」の笑顔を一生懸命に見つめて大きな声で
歌っていたのでしょう。

きっとその男性にとって楽しいすてきな想い出なんだと思います。

これが日本で・・・・。なんと素敵な一場面でしょう。
歌声の主が容姿さわやかな若き男性というのが話題性がありますね。

パリの地下鉄の中ではいつも音楽会が始まります。
私、ああいうの大好きなんです。

それにしてもいつも楽しいエピソードを拾われますね~!

ちゃぐままさん
車内でこんな歌を歌い続けるというのは明らかに異常だ、とそのとき、みんなが思っていたと思います。電子機器の作業の働きすぎで、精神を病みかけているひとが近頃多いとも聞きました。
でも想像はさまざまでこのひとがどうしてこういう異常な行動をしたのかは、謎なんですよね。

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