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2012年3月 5日 (月)

『カーネーション』一新

ヒロイン役の交代は成功したと思った。自分が同年代だからわかるのだが、72歳晩年の糸子の動作、しぐさ、つぶやき、そして姿と手、(手にもっとも年齢があらわれるとわたしは信じている)、すべて文句をつけがたい。残りの四週間、一日、一日がまた楽しみになってきた。

それにしても大勢死なせてしまったものだ。だが、実際あんなものなのかも知れない。わたしの身内も残っているほうが少ないし、大好きだった友人たち、四人がもうあの世のひとである。

『カーネーション』は近来にない傑作だと思う。尾野真千子というひとは確かに天性の演技者ではあるが、最初、子役の顔とあまり違う顔立ちに違和感をおぼえ、しばらくそれが抜けなかった。日が経つにつれ、彼女がこれほど生き生き演じられたのも、脇を固めるひとたちが巧みだったことが大きいと思う。
わたしが個人的に大好きだったのは、髪結いのオバチャン、そして八重子さん、糸子の右腕で、何かと叱咤激励する、あの女性(なんという役名だったかおぼえていないが)そしてこれまで美人女優だった麻生裕未さんの新境地ともいえる、いかにも育ちのよい、優しいお母さん、そして御大家の奥さまを演じた十朱さん、みんな忘れがたい名演技だった。

けれども、それよりも、何よりも、このドラマのすごさは脚本のたぐいまれなる素晴らしさである。テンポがよく、早口の方言にぴったりで、毎回山場が必ずある。
そのことを、このところあちこちの番組でインタビュー盛んな尾野さんの口からは出なかったが、さきごろクランクアップしたときに夏木マリさんが語った。「本当にホン(台本)がよかった…役者にとってそういうホンに巡り合うことが一つの奇跡です」
そう、脚本がよいと、役者も演出も音楽も美術もみんなが張り切って頑張る。毎回、山場が近づくとはずみがつく、あの音楽効果も見逃せない。

脚本家、渡辺あや、という人の名前、しっかり覚えて、今後もこの人のドラマを注目したいと思う。

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コメント

脚本家渡辺あやさんは1970生の主婦脚本家のようですね。

『火の魚』原田芳雄、尾野真千子出演のドラマをついこの間NHKBSで観たとき気がつきました。尾野真千子の編集者の抑えた演技が素晴らしかったので記憶していました。
原田芳雄追悼番組でも再放送していたようなのでごらんになったことありますか。

ayaさん
『火の魚』のことは気づいていましたが、渡辺さんの脚本だということまでは知らずにいました。わたしね、原田芳雄という人がちょっと苦手で、積極的に観る気がしなかったんですよ。
『Mother』というちょっと評判のドラマ、知ってました?あの例の芦田愛菜ちゃんのドラマ、あの虐待母が尾野真千子というのはちょっと意外でしたね。

『カーネーション』は「カーちゃん」「ネーちゃん」「ふぁっション」みたいにNHKのHPに出ていました。
テンポの速いこのドラマは男性が見ても面白いのか、夫も一緒に見ていますよ。

放映の時ほんの数秒間、一般から投稿された写真がでるでしょ?
あれがとても楽しみなんですが、二秒ぐらいしか出さないので、もっと長く出してほしいと思っています。
あの写真の流れが母の時代、私の時代と一致してとても懐かしく温かい気分にさせてくれるのです。

「プロフィール」の下の写真ですが、何の花でしょうか?
前方の花は、フキみたいな大きな葉の真ん中に花が1個咲いているようですが。
後方のはバラですか?

チャグママさん
あれは一般投稿の写真だったのですね。わたしはなんとなくコシノ関係かと思っていました。
 
プロフィール下の写真は一昨年シアトル訪問のとき、ダン・ガーデンというプライベート庭園の一部を写したものです。シアトルを象徴する花、シャクナゲが満開でした。赤はそれだと思います。日本庭園も含まれている、それは美しいところでした。

「カーネーション」私も大好きです。でも、主人公が代わった頃から、糸子以外の人の言葉もなんだか不自然で、そこが気にいりません。岸和田に住む友人も同じことを言っていました。変なアクセントがぱっとくると「エエッ???」って思考停止してしまうんです。関西の人間のアクセントとはどうしてもちがうんですよねえ。春になったら「コシノヒロコ」の古い服を着て岸和田を訪れたいと思っています。

山口さま
わたしも岸和田出身の友人から同じ感想を聞きました。
そう言われてみると、ちょっと耳障りなせりふの流れも、と思いますが、でも相変わらずわたしには、面白くて目が離せません。

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