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2012年2月29日 (水)

料理の日

きのうはゆっくり休養したあと、みやげの品の最終調達、荷作りも大方終えているので、きょうはランチの料理担当と、夜八時半からの最終ブリッジゲームと忙しい日程だが、なんとかこなせそう。
朝十時、いささか風邪やつれのEが車で迎えにきてくれて、大型スーパーで買い出し。
家庭では昼食と夕食の食事担当をしている彼、どこに何があるか、値段のこと、品質のことなど、実にくわしい。売り場の店員とも仲良し。
メニューはもうできている。本当はトリノでもカステリ・ロマーニでもフィレンツェでも大好評だった、ドライカレーにしたかったのだが、Eの家族は関心を示さず、ひたすら、寿司と天ぷら所望なので、握りずし、天ぷら、味噌汁、ほうれん草のゴマ和え、ディジョンマスタード入りドレッシングで和えるライスサラダの献立。E夫妻、お嬢ちゃん、L君、わたしの五人分、こんなに沢山、一人で、しかも初めてのキッチンで出来るだろうか。不安がなくもなかったが、ごはんさえうまく炊ければ、なんとかなる、五十年主婦やってきたのだ、と自分を励ます。
鮮魚売り場、ベテランらしい女性が首をかしげて言った。寿しで一番安全なのはサルモーネ(サーモン)じゃない?たしかに、マグロもあるのだが、赤黒くて、生はちょっと、という感じ。
そこで生サーモンの大きな切り身、エビ二十五個、ズッキーニ、ナス、ほうれん草、チャイブ(日本の根つき細ネギみたいなもの)レタス、デザートにフレッシュのブルーベリーとラズベリー、などを買っても20ユーロちょっと。ほんと、安い。
さて、Eのアパートのキッチン、必要なものをすべて出してもらって、ご飯炊きから。米はピエモンテ産の最高級品、深くて重いシチュー鍋で炊く。初めチョロチョロ中パッパ…久しぶりのガス火炊きだったが、何とかうまく炊けた。もう大丈夫。寿しを握り始めてすぐ。助っ人現る。Eのお嬢ちゃん、残り10数個と、それになんとエビの皮むき全てを手伝ってくれた。包丁はあのセラミックナイフを使う。軽やか、切れ味するどく、使いながら驚嘆する。よし、帰国したら、わたしも買おう。
味噌汁の出汁はドライマッシュルームの戻し汁で。味噌はお嬢ちゃんのボーイフレンドのプレゼントの赤味噌を使った。
およそ一時間ちょっとで全て仕上がったのが右の写真。067


盛り付けは正午に仕事から帰宅したEの奥さんがふさわしい器を探して手早くしてくれる、さすが、お見事。
味噌汁をスープみたいに全部初めに飲んでしまいそうになったので、日本の食べ方を説明する。ブォーノの大合唱で、あとは声もなく平らげてくれて、とりわけ初めて食べたと口々に言いながら、ライスサラダを絶賛。

夜八時半からのブリッジトーナメント、夜のゲームに慣れないわたしは失敗が多かったが、Eのプレイがすばらしく、テーブルに出ているカードを全て獲得するグランドスラムも成功して、私たちペアはふたたび一位。

ホテルに戻り、残りの衣類を詰め終わり、疲れたせいかすぐ眠りにつく。夜中トイレに目覚めたとき、部屋の乾燥著しく、早く家のベッドで寝たいと思った。いくらイタリア好きでもいまの自分には10日の旅が限度かな、と思う。そして帰る家があることを今更ながら感謝したのだった。(2012年アムステルダム、ミラノの旅 了)

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コメント

日本代表選手権のようなご馳走と技で、日本の印象を深めてもらったようですね。
よそ様のキッチンで1時間で仕上げるとはベテラン主婦だからできる技です。
ダシの発想がいいお味噌汁、こんな風に器をプレートに置くとぐんと存在感が増し
ますね。
好評だったというライスサラダのレシピをいつか簡単に書いてくださいね。
そういえばライスは向こうでは野菜として取り扱われるんでしたよね。

白い器も脚がグリーンのグラスもオリーブ柄のテーブルクロスもさすがイタリア。
日本の食文化を伝えイタリアの食文化を持ち帰り、こんな何気ない日常の交流こそが
大切だと思います。ブリッジのペア1位も最後を飾りました。
旅のエピローグにふさわしい一日でしたね。

ずーーっと読んできて10日間の旅とはとても思えないほど、私も一緒に胸を躍らせながら読みました。
「ミラノの旅 了」がちょっと悲しいくらいです。本当にありがとうございました。

チャグママさん
あなたの毎回のコメントにとても励まされながら書いてきました。素晴らしい読者を得たことを幸せに思っております。
これからもよろしく。

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