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2012年2月22日 (水)

『最後の晩餐』

今回の旅行のハイライトの日、二つの予定をこなさなくてはならない。午前中、ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』鑑賞、そして夜7時半から、スカラ座。
よりによってスカラ座の日に、と、この日の予約をうらめしく思ったのだが、どうやら、『最後の晩餐』の見学はとてもむずかしいらしい。まず、電話で予約をとり、出かけていき、予約チケットをもらいに行くと日にち時間を指定されてしまうようなのだ。

予約は日本にEといっしょに来た、L君(わたしの息子と同い年)が三人分をとってくれていた。
その朝、Eの奥さんがホテルに迎えにきてくれる。仕立てのいい黒のドルマンスリーブのコートにグレイのウールの大きなショルダーバッグ、同じ色のニットのマフラー、髪の色との調和がすばらしく、すっきりとした見とれるばかりのおしゃれである。行動もすばやく、しかもこちらの動きをしっかり見ていてくれる。頭の回転も早そう、Eの目は高いというか、ともかく似合いの夫婦だ。
つきあってもらって、申し訳ない、と言ったら、修復してからのを見ていないので、楽しみなのよ、と言ってもらえてちょっとほっとする。
トラムと地下鉄を乗りついで、およそ三十分、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の前に来る。北風の吹く寒い日だったので、L君があらわれるまですぐそばのバールでエスプレッソ・カフェを。こんな濃いコーヒーをおいしいと思うほど、飲みなれてきたが、今回胃ががんばってくれているのがありがたい。
L君は縮れ毛で若い時のベートーベンみたいな風貌だが、性格おだやか、イタリア人にしては寡黙だけど、いかにもエンジニア的、しっかりとプランをたて案内してくれる。
この日もまずは教会の内部をゆっくり見てまわる。まだクリスマスのときのイエス生誕の情景を飾ったプレゼピオが残っていた。048


そして目的地である、修道院の食堂へ。修道院の中庭には木蓮らしい樹が植わっていて、ネコヤナギみたいな蕾がぎっしりついている。049


食堂の入り口にはすでに小学校の生徒たちが教師につきそわれて待っていた。
鑑賞時間は25人ずつ15分に限られている、あのローマのシスティーナ礼拝堂のような厳しさ。修復されて色彩が鮮やかになっているのかと思ったが、すでに16世紀に退色が始まっていたと言われる、その当時状のナチュラルな古色に仕上がっていてひとしお印象深かった。
キリストが「汝らのひとり、我を売らん」と言ったときの弟子の動揺をあらわしているというこの作品、弟子たちの表情が素晴らしい。010

一生に一度のこの機会、鑑賞できて幸せだったと心から思った。

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コメント

この日のスケジュール、ファッションもそうですが、気分もちょっと改まりますね。
一度は見ておきたい「最後の晩餐」ですが、今では25人15分という制限があるのですね~。
わたしがツアーで見た時は修復中で足場が組まれていました。正直、もっとはっきりした色だと思っていたので、印象も紗がかかった様な気分でした。

ここまでは同じですが、そのあとの修道院まで足を延ばすところが個人見学の利点ですね。(徳島の大塚陶磁美術館にこの同サイズの「最後の晩餐」がありますよ。)
庭の木はこころもち薄いピンクのようですが何の花でしょうか?
自分の旅も終わりが近づくにつれだんだん心細くなりますが、ブログを見ていても同じ。
あと何回旅のブログが続くのか・・・。

チャグママさん
あなたのおかげでちょっと説明不足だとわかりました。この作品、修道院の食堂の壁面に描かれているのです。
中庭の樹木、コブシかモクレンか、似たような樹を近所で見かけました。

『最後の晩餐』は3度拝見しましたが、1度目は修復前。当時は周辺に絵葉書その他の物売りがたくさんいて、撃退するのに精力をそがれました。
 2度目は修復後でしたが、ツアーの一環でしたので、お隣の教会には立ち寄れず。
 3度目は予約もなしで個人で朝行きましたら、午後4時半にキャンセルが出たからいらっしゃい、ということでした。それまで周辺の教会等を回って時間通りに行きましたら、ごく少人数でじっくりと初めて真髄を味わうことができたように思います。
 1回で目的を果たされるなんて、素晴らしいです。皆さんは素通りされますが、サンタ・マリア・グラツェエ教会自体もいいですね。

kikkukoさん
さすがイタリア旅行数十回経験者のあなた、三回も行かれましたか。
一月の厳寒時のせいか、観光客は少なく、なんだか京都のお寺を見に行ったようなゆったり感覚でしたが、15分は短いですよね。

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