コンセルトヘボウ
コンサートは七時半開演なので、コンセルトヘボウのカフェで夕食をとることにして六時すぎに、ホテルを出る。
カフェは同じことを考えているひとですでに満員だった。三年まえに来たときは親切なウエイトレスがメニューのアドヴァイスをしてくれたのだが、見渡したところ学生アルバイトみたいなウエイターばかりで、相談するどころではない。英語のメニューをもらうだけでやっと。
本日のスープはオニオンだというのでそれと、チキンサンドをオーダー。ところが前にすわっている老婦人のところに運ばれてきたスープを見るとかなり大きなカップの濃厚そうな色のスープ、刻んだチーズも別皿でついていて、今朝食べたあの黒いパンが二切れもついているのである。これにチキンサンドはtoo muchだと思い、ウエイターを呼びとめてキャンセル、かわりにフルーツジュースをオーダー。それを聞いていた前の老婦人、白濁した目を向けて二コリとした。
スープは確かに濃厚だったがいい味で満足、だけどやはりもう少しなにか食べたい、野菜かなにか。そこでメニューのクリスピー・ヴェジタブル、ビーツ味のディップつきというのを追加注文。ところがそのクリスピーとは野菜の揚げせんべいのようなものが山もり、あれ~っつ、という顔しているわたしに老婦人はToo much again?とニヤッっと笑った。
これまた小さな不運、大きい不運をくいとめてくれているのだと思うことにする。
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私はてっきりイタリアだと思っていました。
今、旅行記を楽しく読ませてもらっています。
元気いっぱい、意欲いっぱいの旅行。小心者の私には
とてもできっこない旅行です。本当はこんな旅がしたいのに・・・。
食事の時って、それとなく交流があるものですね。
ウィーンのオペラ座で、休憩のときにシャンペンとオードブルを
食べていたら、仕事帰りのサラリーマン風の人が「席の割には
上等なものを食べていますね」といわれてしまいました (´・ェ・`)
投稿: チャグママ | 2012年2月 5日 (日) 01時07分
チャグママさま
このあとミラノに移動します。
なによりもスカラで『ホフマン物語』を観ること、ついでにこのコンセルトヘボウでブラームスを聴くことが、今回の旅の目的でしたが、ほかにもいろいろ思わぬ出会いがありました。
投稿: cannella | 2012年2月 5日 (日) 13時38分