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2012年1月 4日 (水)

今の世を憂うとき

ゆうべもテレビで世界最高頭脳決定戦『ブレインWカップ』という番組があってで、東大とハーバードの決戦になり東大が勝った。今日も今日とて『天才の育て方』という番組の大見出し、出版のほうも東大に入る子どもの育て方や頭のいい子に育てるしつけ方などの本が目白押しである。
小さい子どもを持つ母親に、どれほどのプレッシャーを与えていることか。成績が思うようにのびなかったりすると、母親は自分の育て方が悪かったのかなどと自分を責めたりするものだ。
でも73年生きてきて思う、頭のいい子をめざすよりまえに、もっと根本的な大切なことがあるのではないかと。
食べ、排泄し、眠り、子どもは育っていく。それが順調にいくように育てること。世界にたった一人しかいない、自分という人間を好きになるように育てること。
東大に入れなくてもいい。天才でなくてもいい。自分の好きなことを見つけて、それをしているときが楽しいという気分を持てるように育てること。
それは何もこういう風にすべきだというやり方があるわけではない。自分がそういう生き方をしていることを子どもに見せればいいのだ。
わたしがこの歳になって、ときどき身体をつきぬけるような喜びや感動をおぼえるのは、生きていくために大切な何かを共有しているという気分を、国や生まれの差を越えてわかちあえるときだ。美しい自然を見たり、前人の残した偉業に感動したり、日常の小さなことの感じ方に共感を得たりしたとき。

フィレンツェのジョヴァンナの愛猫カリオが死んだ。彼女は家の中が空っぽになったように感じると書いてきた。我が家のチャイも老いが進んでいる、だから、彼女の気持がわかるのである。
わたしがホームステイしたとき、カリオはわたしの部屋にきて、わたしのそばで寝てくれた。そして明け方、始発のフライトで発つとき、ジョヴァンナは寝ていたが、カリオが玄関口まできて見送ってくれた。
そのことを彼女にカリオの写真入りで知らせられることがうれしいのである。お互いが持っている動物への愛情をわかちあっているからである。

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