ちょっとした変身
ショートヘアーのカットの良し悪しは最初のシャンプーのあとでわかる。
クリスマスシーズン、イタリア語関係やブリッジのパーティなど外出がひかえている週末、いつもの美容院でカットとヘアマニュキアの予約のTEL をしたのだが、あいにく担当の女性スタイリストが休みをとっていた。先生と呼ばれる男性が別にいるのだが、そのひとなら、夕方予約がとれるという。
そのひとにしてもらったら、次の時、どちらの担当になるかちょっとヤヤコシイことになりそうだ、と思い、それは断って、引っ越すまえまで行っていた近くの店の予約をとった。
美容院を変えるというのはちょっと不義理をしたようなうしろめたさがつきまとう。
わたしは訊かれもしないのに、二度の引越しや、体調不良があったことなど、べらべらとしゃべっていた。
そこは中年の男性のスタイリストとシャンプー専門の女性の助手の二人で切り盛りしている。助手の女性は五十年近い美容院経験で一番というシャンプーをしてくれるひと、指先にこころがこもっていて、すみずみまで実にバランスのとれた心地よい指の動き方をする。
先生のカットの腕も一流。いつか青山で通りがかりに入った美容院のひとがスゴイカットだ、と同業者をほめちぎった。
それなのに、わたしは浮気をしたのだ。仮住まいしたのをチャンスにしてこれまでにない自分に変身できるかも、と期待をしつつ、若いひとたちが好むようなインテリアの店をえらんだ。
今一番気になっているのは、てっぺんの髪のうすくなっているところだ。それなりの手入れはしているが、合わせ鏡をするといつもドキリとする。
先生にそのことを言うと、分け目を変えましょう、左わけのほうがツムジの割れ目が隠れます、気にすることないですよ、毛が細くなっただけです、と励ましてくれた。
そして、パーマもかけていないのに、我が家でのシャンプーあとの仕上がりは上々、十年まえに戻ったスタイルが似合う、少々老けた自分の顔が鏡にうつっていた。
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華麗に変身されたようでよかったですね♪
多分(笑)cannellaサンはほどよい感じで年齢を重ねている感じがしますし、いつまでもヲサレゴコロを忘れないのも素敵だと思います。
年末を控えお忙しい日々と思いますが、くれぐれもご自愛くださいませ(^o^)/
投稿: ともぞ~ | 2011年12月20日 (火) 16時14分
ともぞ~さん
コメントありがとうございます。冗談でも、もう縁遠くなった華麗、(加齢じゃないですよね)という言葉を使ってくださってうれしいです。
まあ言い換えれば、バアサンの短髪なんですけどね。
投稿: cannella | 2011年12月20日 (火) 19時33分