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2011年11月 9日 (水)

グレン・グールド

渋谷東急本店の前を通り過ぎて百メートルぐらい歩いたところにある、ちょっとレトロな映画館UPLINK、看板も出ていないので、すぐには見つからなかった。
座席がパイプ椅子で、座ると足が床にとどかないくらい高くて、いくぶん不安定、でも場内はウイークデイの昼なのにほぼ、満席。
皆グレン・グールドを見に来ているのだ。
『グレン・グールド:天才ピアニストの愛と孤独』先月に続いて二度目のグールド映画
Y子さんと観る。

先回の『グレン・グールド27歳の記憶』は若い日々を追った短いものだったが、今回の作品は五十年の生涯で出会った人々の証言を多数加えた本格ドキュメンタリー。
音楽家、友人、仕事仲間、恋人たちがそのときどきのエピソードを語り、このエキセントリックな言動の多い、天才ピアニストの人間としての姿をあらわにしていく。女性たちの今の姿はみなオバアサンだ。けれども画面では若き日の美しい彼女たちの姿を即座にふりかえり、歳月がもたらす意味もおしえてくれる。

日本に来たこともないソリスト、CDや映像からだけしか知りえない演奏家を没後三十年になるのに、なぜこれほど人々は慕うのだろうか。
歌いながらバッハを弾くひと。退屈な宗教音楽のイメージのバッハを変貌させる、音符がきらめきながら空間にちりばめられるように。

青柳いづみこ著『グレン・グールド未来のピアニスト』をY子さんから借りて読んでいる最中なので、joy of recognitionがより深まり、苦悩するグールドが理解できた。
<演奏という、その場で消滅する藝術に携わっていたこと>がグールドを、ただ天才でいられなくした、と解釈する青柳さん、どちらが主導権を持つかで話題となったバーンスタインと共演したブラームスの、ピアノ協奏曲第一番、ほかの演奏家と比較するためにギレリスやツィメルマンの演奏時間を調べて、納得させてくれる説得力ある著書の内容に感動した。

まだ生きていられるあいだにできるだけ、精一杯感動していたい!

十二月にはこの青柳いづみこさんの『うたうリスト』コンサートにY子さん夫妻と出かける。

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コメント

こんばんわ!

以前ファビオ・ルイージでお邪魔しました。私はクラシック好きでグールドファンでもあります。映画やってたんですね!少しも知りませんでした。ずいぶん混みそうですね、見に行けるかな、、。以前何度かテレビでは見ましたが、グールドはフアンが多いせいでしょうか、映像も案外あるようですね。長年のフアンですが、最近はグールドの静謐な世界に安心して浸りきれる時間があまり持てないです。音楽に限らずこの世とあの世の中間にあるようなものが私は好きです。「死ぬ時はグールドをかけてね」と家族にも頼んでありますが、忘れないでかけてくれるかどうですか…。
ところで、このブログはしょっちゅう楽しく拝見させていただいております。これからもご活躍を!!

R.Mさま
グールドがお好きでいらっしゃったら、必見の映画です。
もう一度みたくなるほどの、心地よい余韻を感じさせてくれます。
銀座テアトルシネマでもやっていますよ。
平日でしたら、さほどの混みあいではありません。

教えていただきありがとうございます。

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