トゲトゲしい身体
三年まえのトリノホームステイのころから始まっていたのだが、靴によっては右足薬指がチクチク痛むのが気になっていた。
今年になってそれがかなり顕著になってきたので、整形外科に出かけた。
レントゲンの結果では骨にトゲが出ているらしいとのこと。
目下、はいても痛くない靴を選び、足の裏に十文字のテーピングをしてしのいでいる。
さかのぼること七年まえ、パルマ、フィレンツェに出かけたときは、かかとにトゲが出ていたのだった。痛みに対応する特殊な型の靴をはいて出かけたのだが、パルマの街をあてどなく歩きすぎて、かかとが痛みだした。
そんなときふと目に入ったのが靴の修繕専門店。
敷き皮が十数種類あり、わたしがたどたどしいイタリア語でho un problema,qui(ここが痛いの)と言ってかかとを持ち上げて指さしたら、主人、大きくうなずきSi, signora、靴のサイズを訊き、かかとの部分だけの敷き皮を何枚も出してくれて、試させてくれ、完璧にやわらかくて、靴の履き心地が一大変化するスグレモノを選ぶことができた。
あの職人ダマシイ、パルマならでは、と感激したものだ。
そしてそのトゲもいつのまにか消えてしまった。
今度の別口のトゲ、一ヶ月検診できょう、再び整形に出かけたら、中敷を注文できるということで、今週寸法をとるという予約をした。保険が利くのだそうだ。
日本の技術もパルマ並みに追いついたのかも知れない。
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