行くべくして
おいしい洋風外食したい、とモーレツ思った。でも夫は外食ぎらい、とりわけ洋食の好みがうるさい。
夕方はちょうどベイスターズ観る時間だし、あれやこれや気を遣ってまで一緒に行く気はしないのである。
絶対おいしいもの、そうだ、夕方からのイタリア料理のレッスンをとればいい、というわけで、日伊文化交流サロン『アッテイコ』の村上真理さんのレッスンにとびこみ参加。
当日だったのに、快く受け付けてもらえて、初対面の生徒さんたちとも、楽しく交流できた。メニューは<ナスとモッツァレッラのオーブン焼き>、<冷たいトマトのスープとカッペリーニ>、そして<オレンジ風味のニンジンサラダとチキンのグリル>
とりわけ、トマトスープはスペインのガスパチョ風で、トマト、セロリ、パプリカ、トマトジュースをミキサーにかけるだけで、なんともいえぬ風味のソース風スープができ、それにカッペリーニより少し太めのフェディリーニが絶妙の相性。
一見簡単そうだが、手順、手際、見て会得してこその、効果ありのレッスン。
真理先生のセンスの良さにあらためて感動。
白のグラスワイン、エスプレッソのサービスもあって、五時から九時すぎまで楽しい会話いっぱいの満足ディナーであった。
翌日、急な下血で緊急入院したと知らせがあったので、義姉を見舞いに行く。また一回り小さくなったような姿に衝撃。でも痛みはまったくないと言う言葉に少し救われる。
皮膚の白さが増したみたいで、きれいな素顔。
会話は可能だが、言葉が出てこない、と言って、目をつむって考える様子に、せっかちのわたしはつい助け船を出そうとしてしまう。
あなたの夢ばかり見てたわ、思いがけない言葉。
最後の晩餐にあなたのパスタが食べたいの。
今の彼女の状態では、スパゲッティは無理そう。
そうだ、こういうときこそ、きのうの、あのガスパチョ風フェディリーニなら、ぴったりかも知れない。
ナースステーションで差し入れが可能であることを確かめて、近日中に再訪することにした。
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