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2011年7月16日 (土)

失明不安

ドライアイの薬がきれたのだが、かかりつけの眼科医が転居してしまったのを知り、しかたなく、電柱に広告が出ていた別の眼科医に診てもらったら、思いがけない診断をされた。
「緑内障の兆候があります」眼圧も高め、視神経の陥没が平均より、深いのだという。
「先生、その平均とは高齢者の平均でしょうか?」とすかさず訊いたら、それには応えず、すぐに視野の検査の予約をとること、サンピロという点眼薬を一日一度さすこと、今後薬をのむときは飲み合わせがむずかしいので、緑内障だということを提示することなど、の指示があり、一週間後の予約を一方的にとらされた。
視野の検査は淡い光がわかりにくくて、余分なスイッチが多かったようだが、よく目配りできてがんばったのに、慣れてないから、下手だなどと言うのである。
サンピロをさらにふやされ、一日二度、八月にまた視野の検査をするという。
秋には房水の流れを促進するためにレーザー手術をすすめたい、この先生、なんでも緑内障の権威なのだそうだが、お年が七十代、わたしをすっかり緑内障患者にしたてて、ゴキゲンの様子。
ネガティブなことばかり言う、この医者、いくら名医か知らないが、好感が持てなくなった。
案の定、サンピロは副作用がほとんどない、などと言っていたのに、眼がヒリヒリ、ごろごろ、本を読む気にならず、朝の寝起きが著しいドライアイを感じる。
これは尋常じゃない、こういう症状が出たら、即座に中止して指示をあおげ、と処方箋に書いてあるので、きょう、土曜だったが、医院に電話すると、別の医師でもよければ、お話をうけたまわります、と言われた。
その別の先生、メガネをかけたカーリーヘヤーの若いひとだったが、薬はすぐやめていいです、眼圧、普通ですよ、予防のために処方したんだと思うけど、緑内障ってほどじゃない、院長、おどしが過ぎたんだと思うとまで言ってくれて、目の前が明るくなった。
自分の身体のことは自分が一番よくわかる。
なにかおかしいと感じる直感もこの年だと、鋭くなっている。
ドライアイの薬もヒアレインより、処方箋なしで買える人工涙液のほうが効くのである。
この若い先生のほうに今度から変えてもらえません?と受付で訊いてみたら、予約満杯で、八月の二十日までいっぱい、と言われた。
わたしみたいな例、案外多いんじゃないだろうか。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。
ブログをハラハラしながら読みました。
終わりまで来てほーーーっ。一応安心しました。手術という時には複数の医師の診断を仰ぐことを心掛けないといけないかもしれませんね。
わが夫も、右目が緑内障でほとんど見えません。高度成長を支えてきた年代で、昼食もままならず、世界のどこにいるかもわからない時がありました。
眼科なんか全くかかったことがなく、お世話になるのは近視用の眼鏡屋さんだけ。
出張中に角膜を傷つけ、帰国して病院に行ったときに緑内障だとわかりました。
正常眼圧緑内障です。もう手術の段階を過ぎていたので、後は残る左目を大切にしながら生きていかなくてはなりません。
はたから見れば、片方の目だけでも全く日常に差し支えはありませんが、残る視力を失えばもう真っ暗・・・の状態です。
一日に2回数本の目薬を、大学病院の医師のアドバイス通り、1滴挿して3分目頭を押さえ、数分後にまた次の目薬を。だからかなりの時間がかかり、リタイアした後だからよかったものの、まだ現役の方はどうするのだろうと不安になりました。

どうぞお御眼大切になさってください。
そうそう、白内障の手術をしたら右目も若干改善されたようです。

チャグママさん
ご主人の実例聞かせてくださってありがとうございました。感情移入一杯で読ませていただきました。そう、目薬大変なんですよね。ほかに飲み薬、すり込む薬、年取ると薬で忙しいです。ご主人のご経過がよいのも、奥様の内助の功の賜物でしょう。
白内障は友人の二人に一人が経験者ですが、緑内障はもしかしたら、皆深刻に考えていて黙っているのか、少ない…と思っていたら、わたしから打ち明けてみると、自分も、というひと意外と多いのに驚いています。医学の進歩で、定期的に検査をしていれば、そう怖れることもないということを今回悟りました。

はー、私も心配してしまいました。むやみに不安にさせられるのはいやですね。
あまり楽天的なのも考えものですが。他の先生にみてもらって良かったと思います。
私も以前、「白内障です。30年したら目が見えなくなりますよ。」
と言われ、ひどくショックを受けたら、「あ、余計なことまだ言わなければ良かった」と。
何ですかね、こういうのって。
患者は立場も弱いのですから、大事に?扱って欲しいものです。

へこたんさん
ご心配くださり、ありがとうございます。
この年になると、医者との出会いも運命的なものがあるのですが、今回はちょっと特殊でした。
サンピロなしの二日間で我が眼はまったく正常になりました。
けれどもこれまでゴミのようなものが飛んだりしていたのも消えてしまったのです。きれいな水晶体になったのでしょうか。これはサンピロのおかげなのか…
ともかく眼って、唯一、中身が露出しているところなので、ほんと、薬とか診断とか、鵜呑みにしないで、気をつけるべきだと悟りました。

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