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2011年6月 3日 (金)

『木漏れ日の家で』を観る

『ばぁばは語る』というブログの題名を掲げているからには、必見の映画なのでは、という若い友人Aさんの薦めもあって、最終回の六時半を目指して出かけた。
岩波ホール、場内はほぼ満員。高齢者がほとんど。
両隣も前の列にも六十代とおぼしきカップルの姿が。
だが映画が始まると男性のほうは同様に首うなだれる。
場内には耳障りないびきも響いた。
91歳の老婦人がイヌとともに古い屋敷で孤独の日々をおくるディテールが、老人の所作に合わせたようなスローテンポで、描かれる。
なにか特別の事件が起るわけでもない、ともかく詳細で緻密なカメラワーク。
どちらかというと映画の芥川賞系である。
昼間の疲れがどっと出て、なんどかコクリが出る。
モノクロの画面は美しく、老女の顔の大写しにも見とれた。
何よりイヌの表情が素晴らしい。
イヌとはなんとひたむきな動物であろうか。
自分本位なわたしにはとても対応しかねる。
エサがほしいときだけ、ひたむきな目を向けるネコの方が好きだ。
勝手なところが似通っているから。
確かに、映画祭で賞を総なめした映画だということは認めるが、原題が『死んだほうがまし』というこの映画、重かった。
去年まで五十年住んだ家の三分の二を売却し、残りの三分の一に小さい、庭なしの家を建てて、まもなく引っ越す現実が控えている、身としては、老人が歩けて、身体に痛みがないのなら、スペースが十分にあってブランコがあるような広い庭を持つ暮しは孤独を癒す贅沢なのではないかとさえ思われた。

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