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2011年5月 2日 (月)

佐野洋子 追悼総特集(河出書房新社)

没後に出版されたものを、全て読んだが、いずれも、よせ集めして売らんかなの企画で、物足りなかった。
この追悼総特集は愛読者の知りたかったことを、とことん満足させてくれる。
まさか、佐野さんのモト亭、谷川氏と、『子孫』広瀬弦さんの対談が実現するなんて、まったくスゴイことを企画したものだと、それだけでもこの特集号を評価したくなる。
二人はこの激しい性格の才女と生活して共有している感情部分を、互いへの気づかいをこめて、知性でくるみながら、かなり本音も漂わせて語ってくれている。
一番見たかったのは、広瀬さんの写真だった。
一目見てだれかに似ている、と思った。
そう、あの目は『100万回生きたねこ』の目だ。
佐野さん描く、人物、動物像のもっともすぐれた部分はその目だと、わたしは思う。
『100万回…』のねこのように、ちゃんと目玉になっているものもあるが、素描や挿絵にあるような、ただの小さい黒い丸であっても、その微妙な配置で感情、性格、すべてを伝えているのだ。
特集号最後のページにお別れ会で使われた献タバコのパネルの写真があった。
<佐野洋子はタバコが好きでした。ちょっと変だと思われるかもしれませんが献花でなく献タバコしてやってください 息子>の言葉の下に広瀬さんの描く『100万回…』のねこがねそべっている。
その目は正しく、佐野さんの意図を継いでいるように、半ば熟慮し、半ば決意を固めた、微妙な眼球の配置を描いて、あのねこの『子孫』になっていた。

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