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2011年2月14日 (月)

『高峰秀子の流儀』を読む

何よりも、高峰さんの人生終末期に彼女にこれほど傾倒し、彼女をこれほど正しく理解した若い女性が付き添っていたことを知り、安堵した。
十数年まえに初めてインタビューしてから、現在は高峰夫妻をかあちゃん、とうちゃんと呼ぶ仲。実の娘のように愛され、信頼されている著者斎藤明美さん。
構成が見事だ。
ほとんどが動詞の否定形のタイトル、それほどに常識外の冷静さと清廉さを保った高峰さんという女性。
これまで成し遂げた仕事を分析し、実証性をもった逸話を紹介しつつ、主観を述べ、そのあとで麻布松山邸でのある日の描写を綿密に語る。
肩の力が抜けて、なるほどと大きくうなずけるディテールの確かさ。
中でも「驕らない」は秀逸。
著者がこれまでインタビューした千人以上の有名人とまったく異なる高峰像。
インタビューのときは例外なくお付きを連れてくる女優と相反して、高峰さんはたった一人であらわれた。
そのときのエピソード、著者の感動があざやかに胸に迫る。

高峰さんの台所の流儀の一部始終もくわしく知りたかったが、それは欲張りというものかも知れない。

一度だけ実物の高峰さんを見かけたことがある。
銀座伊東屋でカードを選んでいらっしゃる姿にわたしはしばし柱の陰から見とれたのであった。
そのときの美しさが33ページの写真で鮮やかによみがえった。
 

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コメント

今日は半日休みなのでテレビを観ていたら、高峰さんの特集をやっていました。私と同じ函館生まれと
知ってびっくり。そういえばもう25年以上前に亡くなった祖母の愛読書は「私の渡世日記」でした。
引退後に出演された「徹子の部屋」でのさっぱりした語り口にどんどん引き込まれてしまいました。
昔の女優さんって今の女優さんとは全然違いますね。素敵な女優さんでしたが、女性として、また
人間として素敵な方だったのですね。高峰さんの「台所の流儀」、私も興味あります。

へこたんさま
あなたも北海道ご出身だったのですね。もうひとり、本友達の若いAさんも北海道出身、どういうわけでしょう。
寒さが頭脳に作用するのかしら、素敵な方が多いですね。
わたしは食べ物に関心の深いひとが好きです。貴女のブログからもいつも啓蒙されています。

本を紹介する時は著者名を明記するのが流儀ではないでしょうか。
著者の名前が何処にもないのが、残念です。
私はかならず、著者名と出版社名は書くことにしています。
情報発信しているのですから。

ご忠告に従って一応、著者名追加しました。
但し、わたくしのブログは情報発信ではなく、
あくまで個人的な感想です。
とりわけこの本はいまや、あまりにも高名で、
きょうも三省堂に行ってきましたが、
一番目立つ棚の上に立てかけて並んでいました。
このブログに限っては必要あるのかと、ちょっと疑問。

勘違いコメだったらゴメンなさいね…

流儀というのはひとつの集団、又は集団に匹敵するほどの個人が持つ「スタイル」のことですよね?
「××の流儀」と特定されない「流儀」ってのはあるのでしょうか(笑)

すくなくともブログ界において共通の流儀なんてのは存在するはずはありません。
そもそもがヒトリ語りみたいなモンですから好きなように書くのがよいと思います。
ワシも食系ブログ(結構人気のブログ ← 嘘です)をやっていますが、お店情報なんてなんて無いに等しいのですが、
ソコソコに読者の皆様に楽しんでいただいていると信じております。

ちなみに、これ cannella サンへの応援メールのつもりデス♪

ともぞ~さん
コメントうれしかったです。いろいろなジャンルのブログ書いてコメントいただき、そしてまた学んでいく楽しさもありますね、ブログには。
あなたのブログ読みたいです。URL教えてください。

ばぁばさんの過去の日記を拝見していて、高峰秀子さんのことが気になっていました。

先週図書館に行ったら、偶然、今月12月号の『芸術新潮』が「高峰秀子の旅と本棚」という特集でした。

表紙もすてきな高峰さんのヨーロッパ旅行の時の写真です。内容も愛用品、旅、暮らし方、本などとても充実したものでした。ご覧になられたかしら?

chikoさま
そうですか、とうとう『藝術新潮』が特集を組むとはね!
情報ありがとうございました。
彼女の『台所のオーケストラ』いいですよ。材料別レシピ本、どれもすご~くおいしいです。付箋だらけにして、キッチンにおいてあります。
あなたのようにお若い方が高峰さんに注目されるとは、さすが!

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