年頭に想う
大晦日に娘が体調不良で倒れてしまったので、分担するからと言っていたおせちづくりは、結局すべてわたしがすることになり、午後じゅうかかってなんとか仕上げる。
ナマス、五目キンピラ、線切りがやたら多いので、右手の人差し指の根元にマメができた。
元日も孫たち二人だけが祝い膳に参加、夜はおでんの仕度と台所仕事が忙しい。
午後わずかなひまを縫って昼寝。
毎日新聞『余禄』にあった永井荷風の言葉「炭もガスも乏しければ湯たんぽを抱き寝床の中に一日をおくりぬ」。
わたしの場合は「暖房は足れども湯たんぽ抱き仮眠を楽しむ」でぐっすり二時間の昼寝。
毎日新聞はきょうからアウンサンスーチーさんの「ビルマからの手紙」を再連載する。
軟禁状態だったときの生活の苦しさが、手にとるようにわかる記録である。
そして第一回最後をしめくくる詩の一節がこころに刻み付けられた。
なんとインドの詩人カーリダーサ『暁への讃歌』の抜粋であった。
昨日はただの夢であり
明日は予感にすぎない
今日をしっかりと生きたらば
昨日という日は理想となり
明日という日に希望を開く
だから、今日と精いっぱい向き合おう
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