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2011年1月11日 (火)

胃カメラ検査

朝食をとらずに、10時15分の予約一時間まえに病院に着く。
外科のまえの椅子はすでに空席わずか。
この病院の副医院長の外科担当医師から注意事項が伝えられ、誓約書に署名、そのあと点滴を左腕に。
血圧測定、いつもより少し高め。
二階の胃カメラ検査室の前の椅子で待つ。

十年前もこの椅子に座ったのだった。
この病院はあのときのままだ。
あのときと同じ不安の中にいる。
胃の中の泡を消す薬です、と言われ、まずい乳白色の液体をコップ半分ぐらい飲まされる。
口紅をぬぐい、メガネをとり、左を下に横になってベッドの上に。
10数えるまで口に含んでと言われる麻酔の薬。
そのあと、点滴の管から、さらに眠くなる薬注入。そして大きく開けた口に口輪のようなものをがっちりはめられ、あとは夢の中、十五分で終わった。
目覚めたあともまだ一時間ほど眠気におそわれると言われ、結果を聞くまで椅子の背に体を深くあずけて待つ。

なんと簡単だったことか。

20年まえ初めて胃カメラをのんだときは、気持悪くて苦しいものだった。
麻酔のゼリーを三回も口に含み、目を白黒させながら、最後はゼリーでうがいまでさせられ、とどめにもっとまずいゼリーを綿棒でルゴールを塗るように喉の一番奥まで押し込まれ、息を止めてから吐きだせといわれ、右肩に痛い注射、そして太い黒い管を口の中に、入るときが死ぬ苦しみ、ゲブッツと戻しそうになる、そんな十五分だったのだ。

十年前、二度目の胃カメラの記録がないが、やはりカメラが入るときのことは記憶していたと思う。
だから、今回も不安だったのだ。
それなのに、どうだろう、この意外な楽さは。

結果はポリープもあるし、粘膜が多少腫れてはいるが心配なものではない、ということだった。

明日から、この検査が不安で書けずにいた手紙を数通かたづけることから、たまった仕事処理を始めようと思う。

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コメント

検査が終わって安心しましたね。
大げさなものでなくて本当に良かったです。
長く生きているのですから、いろいろ出てくると思います。
気を楽にして、過ごしましょう。お大事に。

ありがとうございます。なにしろすぐくよくよする性格なので、胃も苦労してるんだと思います。

 新年早々、大変でいらっしゃいましたね。一日も早くお元気になられますように。

 2年ほど前に鎮痛剤の副作用で胃痛が激しく、紹介状をもらって生まれて初めて胃の内視鏡検査を受けました。戦々恐々として臨んだのですが、「えっ、もう終わったのですか」というほど簡単でした。眠らされた記憶はありません。医療も年々進歩しているのですね。いま月に一度お薬をいただいている家庭医の待合室には鼻から入れる内視鏡のポスターが貼ってあります。こちらのほうがさらに楽だそうですが、ありがたいことに胃はとても快調です。

 

ありがとうございます。古い記録を見ますと、一月はいつも体調不良なのです。麻酔医学の進歩は著しいらしいですが、人によってその副作用の問題もあるようですね。このまま目覚めなかったら、なんてちょっと思ったりもしました。

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