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2010年12月20日 (月)

劇団民藝『十二月』-下宿屋四丁目ハウス

日色ともゑさんの友人という、わたしの古いつきあいの人が手配してくれて千秋楽まえの公演を観ることができた。
三越劇場、アールデコ調の重々しい、おもむきのあるインテリア、こんな素晴らしいシアターがデパートの中にあったなんて。しかも演劇主流の公演をするなんて、知らなかった。

小山祐士の作品ということはわかっていたが、下調べもしないで来たので、出演者の顔ぶれを見てびっくり、奈良岡朋子、樫山文枝、日色ともゑの三大女優の競演なのだ。

昭和初期、大恐慌時代の山の手の家族の物語。貨幣価値、家族のかかわりなど、頭の切り替えがついていかない部分もあったが、ベテラン出演者の演技はさすがであった。

奈良岡さんはもう八十を過ぎているのに、四十代の役になりきっている。
登場したときは掛け声を出したくなるくらいの貫禄、朗々たる発声、せりふがすみからすみまでひびきわたる。
樫山さんも裕福な奥様がよく似合っていたし、日色さんの女中役もしぐさから、せりふまわしから、控えめがそのまま演技力の重みに感じられた。

ただ前から二番目の席だったので、男性群がかなり無理をして若い役をやっているのが、目についてしまう。
かつらが浮き気味、しわが目立つのに、独身のモテモテ役。中年の管理職風のひとがこれから結婚式をひかえている青年の設定だったり。

観劇途中で、後ろから大いびきが聞こえてきて、はらはらした。男性だと思い込んで休憩のときにふりかえってみたら高齢女性。
しかも次の幕のときは別の方角からなにやら寝ぼけ声が聞こえてきてまたどっきり。

演じる方も観るほうも高齢化がひしひしとつたわってくるマチネー。

二時ごろというのは高齢者が一番眠くなる時間帯ではあるのだけれど。

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コメント

初めまして。
今日『下宿屋4丁目ハウス』をみてきました。
途中で急激な眠気が襲ってきて一部空白だったので、帰宅して検索しているうちに
到着したのがこちらのブログです。
読みながら笑い出してしまいました。そっくりの場面がここ福岡でも・・・。

そういえば私も毎回お昼の時間帯を予約するので同じころ眠気が襲ってきます。
勢揃いの名優には申し訳ないけど、どうしようもない時間帯があるのです。

ある程度恵まれた状況にある人たちの切り取った日常なので、深刻な悲壮感も
メッセージ性もなく、テンポも緩やかで淡々と進んだせいもあると思いますが・・・。

それよりもブログのほかの記事が面白くて、時間をかけてゆっくり読ませていただきます。

チャグママさま
コメントありがとうございます。そうですか。民藝も本当に全国をかけまわっているのですね。
高齢者には午後二時と八時に睡魔が襲います。
それなのに、わたくしもうっかり映画を見に出かけてしまって、肝心なところをコクリ、コクリで筋がなんだかわからなくなることがよくあります。
拙ブログ見てくださってうれしかったです。

はじめまして。

私は長崎県の諫早市で6月19日にこのお芝居を観ました。
そのあとも旅公演は佐世保→島原→長崎と長崎県を回った後、佐賀市まで行くそうです。
奈良岡さんはじめ、皆さんこんな西のはずれまで来てくださって本当にありがたいことです。

昭和初期の山の手のお話で、知らない世界を垣間見る楽しさがありました。
でも「大学はでたけれど…」という世相には今と共通するものも感じました。
そして、民藝を代表する三人の女優さんの競演も拝見できて、うっとり…。

こちらのブログにはこのお芝居のタイトルで検索していてお邪魔することができたのですけれど、ほんとうに文章が軽やかで、楽しくて、素敵です。
ほかの記事もこれからゆっくり拝見しますね。

十六夜さま
うれしいコメントいただきました。民藝の旅公演はまだ続いているのですね。
三大名女優のご年齢を考えると、頭が下がります。
わたしも観劇のあと、だれかの感想を知りたくて、よく検索をします。
でもかなり根気の要るもの、そういうことをしてくださって拙ブログにたどりついてくださったこと、筆者としての醍醐味感じさせていただきました。

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