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2010年11月30日 (火)

子孫ってどんな?

久しぶりに書店に入った。

佐野洋子さんの息子さんはどんな挿絵を描いているのだろう。

作者は背表紙に出ているが挿絵画家の名まで書いてある本は少ない。店員に調べてもらってようやく一冊見つけた。

『けんけんけんのケン』

男の子が犬をお兄さんと思って暮らす話。
いい絵だ。ラインがはっきりしていて、犬とじゃれあう姿が可愛く、生き生きとしている。しかも男の子の顔がいい。

これは売れっ子になるだろう、この人の絵をまた見たいという気持にさせる技がある。

佐野さんは『役にたたない日々』の中で、息子さんのことを<子孫>と書いている。
モモちゃんという感情の激しい友人が来たときのエピソードだ。
<「お邪魔してます」モモちゃんは正しい挨拶を四十位年下の男にする。「あ、こんにちは」子孫はモゾモゾ云う。モゾモゾでも言うのはこのごろである。ちょっと前までは「ウッ」と云うだけだった…>
そのあといろいろ会話する場面があって、佐野さんが感想を言う。
<「あんたえらいね。あんな右翼バアさんと話出来て」と云うと「俺は人を見て、話をあわせられるの。あんた
は、根生やして動かないから、自己中心的なの」とからんできた>

佐野さんはシングルマザーでこの息子さんを育てた。正直に感情がほとばしる母親との生活は息子さんにとっては試練だっただろう。
でも彼女の愛情も藝術も一番深く理解していたのも彼だったのではないか。
それを彼の描くものに感じた。

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