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2010年11月 7日 (日)

半世紀の重み

大学卒業50周年の会がホテルで開かれた。

さまざまに加齢した、およそ二百数十名が集まる。髪も白、グレイ、栗色、混じりなど、服装もスーツが多く、黒やネイビー、茶など、地味めだったので、くすんだ熱気がたちこめていた。

杖をついているひと、腰の曲がったひと、背中が丸くなっているひと、顔色の冴えないひと、きょうまで体調を保つことにかなり神経を使った自分も含めて、こういう記念行事に来るのはこれが最後だという気持が共通していた。

アトラクションはバンドを引き連れたシャンソン歌手の歌。

彼女は高校時代、スケートの選手で、どちらかというと太めだったのに、スリムになって、声もよくのびる響きのいいアルト、この思いがけない転身にも50年の重みが伝わってくる。

いっしょに歌いましょうとリードする曲がなんと『愛の賛歌』、あなたの燃える手で~を灰色女群団が合唱するのは不似合い、笑いをこらえるのに苦労する。

最後にピアノの伴奏で歌った校歌は、一同年齢を感じさせない声の張りがひびいて気持よく歌いきった。

科ごとに別れて二次会となったのだが、もうひとつ気持が乗らない。卒業までの二十年より、その後の五十年にほんとのわたしがある。

早めにホテルを出て、駅まで歩く道で、きょうの会の記念に贈られた手提げをさげたひとと目が合った。

何科でしたか?という問いから、偶然、当時東大の中屋健一教授を招いてつくられたアメリカ史の講座をとっていた同窓のひとだとわかった。

共通の糸がほぐれるように、次から次へと話が続き、別れがたい気持が伝わり、駅のカフェで軽食を共にし、互いの五十年をじっくり話し合う。

こういう出会いもあるのだ。

中屋先生のお導きだったのだろうか。

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コメント

ブログ開設待ってました!お元気なご様子をどうぞお知らせくださいね。

私のところにも毎年高校のクリスマス礼拝のお知らせが来ますが、まだ一度も行ったことないのです。
卒業して30年、そろそろでしょうか?最後に出席者全員でハレルヤコーラスを歌うのが慣わしでして、
これは是非やりたいです。

懐かしい素敵な出会いが私にもあるでしょうか?だんだん再会の年齢になってきたのだな、と最近感じます。

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