ショパンのより深い理解
江口玲ピアノリサイタルに行った。
ギル・シャハムの伴奏者として、その名を知ったのだ。シャハムのヴァイオリンを崇高な音色
に高めているのはこの人の伴奏あってのことである。決してでしゃばらず、それでいて、伴
奏のテクニックがいかにすごいか、完璧なアンサンブルとなって知らしめる。
次はソロのリサイタルを、と思っていたら、ネットで探しあてた。
ショパンに影響を与えた人たち、ショパンの弟子だった人、ポロネーズとは何かを巧みな
語りを入れてわからせてくれた。彼は芸大の作曲科出身である。だからこそ、作曲家の意
図をより深く理解し、演奏に反映できる稀なピアニストなのだと思う。
隣りの席にやはり一人で来ていた年配の女性と話をした。江口さんの追っかけなの、と言
った。最後にスタンディング・オベーションしたいわね、うなずいてみたものの、やはり両手
を高くあげた拍手で終わってしまった。
アンコールは『子犬のワルツ』華やかで、楽しくて、可愛くて、江口さんならではの表現、
スゴイ!!
浜離宮朝日ホールは今まで遠くて、不便と思っていたのだけど、大江戸線の築地市場の
A2の出口すぐ。しかも都営、都営と乗り換えて行けたので、老人パスが使えて満足。ただ
し、階段があまりにも多い。歩けるからと言っても用心しなければ。
追っかけとまではいかないが、サイトを欠かさず見ておきたい演奏家である。
最近のコメント