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2018年1月19日 (金)

注目、『平成細雪』

『平成細雪』(BSプレミアム日22時)というタイトルを見たとき、平成はついているけど、また細雪なのか、と何度となく映像化あるいは舞台化されたものを見飽きているので、観たいとも思わなかったのだが、何気なくチャンネルサーチをしていたら、そのドラマ場面に遭遇して、目が釘付けになった。

場面転換がゆったりしていて、神戸言葉の耳障りがよく、舞台となる芦屋や神戸の映像が美しく、演出が素晴らしい。Photo


この雰囲気って、どこかで見たことがある、と思って、演出者を確かめたら、やっぱりね、と思った。『京都人の密かな愉しみ』の源孝志というひとなのである。

『京都人…』は何度となく観たくなってしまうほど魅せられた。京都をこれだけ魅力的に映し出した番組がほかにあろうか。とりわけ、組みこまれたドラマがいい。京都人の良さもあざとさも含めて、ため息が出るほどの、日本という国のひとの立ち居ふるまいの素晴らしさ見事さ、すべてを、映し出してみせている。

その『京都人…』のドラマに出ていた中村ゆりが末娘の妙子、あのときの二枚目の相手役、副士誠治がショウもなしの啓ぼん、演出家のお気に入りなのだろう。似合っている。Photo_2

わたしが好きだった伊藤歩という女優さん、雪子役が打ってつけ、美しい。Photo_3

ともかく、脚本、演出がいいから俳優みなが気合を入れた演技で息がぴったり合い、見せるのである。

柄本一家はあまり好きな一族ではないのだけれど、板倉役の柄本祐、第二話ではとてもいい味を出していて、見直した。

雪子は身体が硬くて、足の爪も切れない、なんて、原作にあったのだろうか。見合い相手がこれまた、芸達者がそろっていて、目を奪う。会話も面白い。

やはり原作がいいからではあるだろうけれど、この源孝志というひと、NHKはどうか厚遇してほしいと思う、逸材である。

2018年1月17日 (水)

シャルル・リシャール=アムラン賛

前回のブログのアクセス数が一日で370もあったのに驚き、恐縮した。
アムランの演奏コメントを期待した方たちが多かったに違いないのに、心ならずも銀ブラのほうの記述が多くなってしまっていたからだ。

ネットをよく検索したら、わたしが書いたのはショパンコンクール第二位のシャルル・リシャール=アムランのことなのだけれど、もうひとりマルクアンドレ・アムランというこれまた超絶技巧のフランス系ピアニストがいて、このひともまた六月にヤマハホールで弾くのである。

アムラン違いでクリックなさった方もいるかも知れない。

ともかく先回のシャルル・リシャール=アムランのコンサートは最高であった。ピアノがあれほど歌っている、と思ったことは近来なかった。しかも左手の歌い方が出しゃばらずそれでいて、なんともバランスよく心地よくひびくのがたまらない。
最初にピアノが鳴ったときから、この音、違うな、と感じたのは、聴き慣れたスタンウエイでなくYAMAHAだったからなのだ。スタンウエイは硬質で間接的な感じがするが、YAMAHAの音は直接的に耳にとびこんできて、フォルテが本当のフォルテという感じがする。アムランはこのフォルテを、とりわけフォルテッシモを実に効果的にひびかせる。そしてフィニッシュが素晴らしい。前半のショパンには、ため息が出るくらい素晴らしい終わり方を聴かせてくれた。

ネットでショパンコンクールの詳細を述べているブログがあって、そのひとも第一位のチョ・ソンジョンを高く評価していなかった。わたしもそのブログの実録画からソンジョンの英雄ポロネーズが聴けたのだけれど、テクニックはすごくても硬くてつまらない音で歌い方が物足らず、わたしがあのコンサートで買ったCDのアムランのポロネーズの方がはるかにこれぞ、ショパンの音を出していてよかったと思った。

ともかく日本のピアノをこれほどまでに弾きこなし、愛してくれる、このアムランがいるというだけで、生きるのが楽しみになってくるぐらい惹かれている今である。

2018年1月13日 (土)

アムランを聴く

ヤマハホールでアムランのピアノを聴く日だったので、少し早めに出て、久しぶりに銀ブラをすることにした。
まずは東急プラザ、これで三度目なので、どこに何があるか、わかっている安心感がある。あれこれ見回っているうちに、夕食時になったので、本当は田中屋でおそばを食べるつもりだったのだが、11階のレストランを見回っていたら、トリ料理とお蕎麦の店が目についた。京都の店で値段も手ごろだったので、ここでネギまのモモと手羽二本と銀杏の串と、九条ネギたっぷりのおそばを注文。見た目も味も量も期待どおりで、正解だった。

ヤマハに行く途中、GINZA SIX初体験。ファッションは興味がないので、すぐに地下二階の食品街に。どれもすこぶるつきの高価なのだろうと思ったわりには、手の出る値段のものもあった。千疋屋のゼリーと、朝食用のパンを買う。荻野屋の釜めしは予約できるのだそうで、高級趣向のお弁当も人気の様子。
サンドイッチみたいに平たい、おにぎりの店もあり、パエリャやチャーハンなどもおにぎり状に変身している。買いたいとは思わなかったけれど、近頃は奇をてらった食べものが多いのをあらためて実感した。

ヤマハホールはすっかり新しくなって、音響がよく、アムランのピアノはフォルテッィモがこれ以上ないくらいの迫力なので、音楽に浸りきったという感じだった。自分も弾いたことのある、モーツアルトの幻想曲や、ショパンの幻想曲など、前半のすべてがこんなに聴きなれた曲がこれほど素晴らしいとは、と驚きの連続だった。アムランはヤマハのピアノを好んでいるらしいが、彼に正しく合った音が出ていたと思う。Photo


七階がホール入り口で、私の席はいわゆるホールの二階席なのだが、階段を六十段ぐらい上るので、足が心配になったけれど、音楽の満足感に支えられたせいか、新橋まで歩いてJRで帰ったのに、足の痛みは出なかった。

あまりアムランがよかったので、ネットをのぞいたら、何と六月にも訪日するのがわかったので、すぐ手配しようと思ったら、アクセス多数でつながらなかった。きっとわたしと同じ思いのひとが、きのうの名演奏で、検索中なのだろう、と想像しながら、それでも電話で「ぴあ」につながったので、六月のオペラシティのチケットを手に入れた。

自分ではまだまだ生きるつもりでこんなことをしているけれど、この年齢、何が起きるかわからないと、思いながら…

2018年1月11日 (木)

風の冷たい日の出来事

「フランス風アップルパイを焼いたの、それとあなたに上げたいピンクの花の球根があるから…」というお誘いで、わたしは、自分もヒジキの煮つけを手土産に持って、バスで二停留所先の若い友人の家に出かけた。

広いお庭のあちこちに、そのピンクの花が繁殖している。彼女のフランス人の友人からもらったという、それらは、アガバンサスをもっと繊細にしたようなピンクの花弁、見回りながら、ふと視線を移したとき、縁側の踏み石にネコが丸くなって寝ているのを見つけた。

あら、ネコちゃん、寒いのにお昼寝かしら…とそのしっかり目をつむった安らかな表情の頭部に手をやって、はっとした。冷たいのである。ああ、あのチャイの最期のときにふれた、あの冷たさ…死んでいるのであった。
頻繁に訪れてきては、食べ物などをもらっていたらしい。
ネコは死ぬところを見せないというが、こういう死に方もあるのだと思って衝撃を受けた。

パイもおいしかったし、おしゃべりもいっぱいしたのだけれど、ピンクの花の球根を数個おみやげにもらい、それを抱えながら、球根が根付いて、花が咲いたとして、それを見るたびに、わたしはあのネコの姿を目に浮かべるだろう、と思い、胸の奥が疼いた。

せめてあたたかいネコの天国で安らかにね、と祈りながら、帰途についた。004


2018年1月 7日 (日)

風習どおりに

きょうは七草がゆの日。
そんなの、どうでもいいよ、と我が家の男どもは言うが、ちょうど胃が疲れてくるこの時期、よく考えられている昔からの風習は守りたい。

きょうは一日ブリッジトーナメントの日なので、前の晩、大根と厚揚げと生シイタケを例のシャトルシェフ鍋で煮ておいた。

例年、厚揚げではなくがんもを煮るのだが、近所の豆腐店が閉じてしまったので、仕方なく雪ヶ谷で買ったもの。がんもは売り切れてしまっていて、厚揚げしかなかったのだが、この厚揚げとてもしっかり揚がっていておいしい。でも油揚げもいっしょに買ったのだが、これはあの閉店した店のもののほうが薄手でカリッと揚がっていてずっといい。自慢にしていたわけが今になってわかる。

トーナメントの帰り、中目黒の東急に寄って、切り昆布の煮つけと玉子焼きとカボチャの煮物を買った。この東急ストア、中目黒のバス停、ツタヤを通り抜けた突き当りにあるのだが、入るとすぐ膨大な種類のおかずがずらりと並んでいて、とても買いやすい。
澁谷ののれん街よりいいぐらいだ。

おかゆは電気がまで炊いておいて、と夫に頼んであったのだが、米の分量の倍の水で炊いたというおかゆはやわらか御飯みたいだったので急遽、水を加えうすめた。でも塩加減もよし、とてもよく炊けたおかゆだった。わたしはよく土鍋で、おかゆをかなりの時間をかけて炊くのだけれど、電気がまで充分だと今回悟った。001


息子が正月休みに韓国に行って買ってきてくれた、本場のキムチが意外とおかゆのおかずに合っていた。

2018年1月 5日 (金)

覚え書き

築地の買い物はすべて成功だった。とりわけ昆布巻きが好まれた。
27日というのは出かけるのに最適だったようだ。そのあとだと混雑はピークになる。
今年は豊洲に移転してしまうから行けそうもないと、あのとき不安がよぎったので、菜箸は三組買っておいたのだけれど、なんだかさみしい。

田作り、ナマス、黒豆、五目きんぴらを手作りするのは八十代でも続けたい。私にしか出せない味、と家族に認められていることを何とか維持していたい。

今年はおでんがことのほかよくできた。おでんの出汁はとかく目分量で、いい加減になったり、市販のものですましていたりしていたのだが、今回は井上蒲鉾店の種ものがとても上質だったし、大根も前の晩からやわらかく煮てあったので、汁を絶対においしくしなければならないと、料理本で確認した。
結果、調味料よりも出汁そのものを濃いめにしっかりとることだと、悟る。
水6カップに結び昆布でコブだしをとり、少し多めの削り節を入れ、煮立て、アク取をして、火を弱め静かに2,3分煮てから火をとめ沈むのを待つ。そのあと漉して、砂糖、酒各大さじ2、塩小さじ1と2/3、醤油大さじ2強、あとは味みて調節。

娘と孫娘だけが来るはずだったのが、急きょ、元旦も働いていた孫息子が出勤先からくることになったので、思いついたのが、ご飯を二種類にすること、白飯と炊き込みご飯。
油揚げ、シイタケ、人参の炊き込みご飯がすごく好評で、炊き込みは男性が苦手と決めこんでいたのだけれど、孫息子が大好きだと言ったのも意外な発見だった。

早めに炊いた炊き込みご飯を保温しておくのに、シャトルシェフという保温鍋が大活躍。これは大根を煮るのにも役立ったし、シチューや、具だくさんスープなどに欠かせない二十年まえから愛用している魔法瓶構造の保温容器である。

2018年1月 2日 (火)

明けましておめでとうございます

元旦の分厚い新聞の記事の中で、一番感動したのは、朝日新聞12版、『希望はどこに』の「おんな城主、直虎」の脚本家、森下佳子さんのオピニオン、「先回りをやめて、まずは右往左往して」である。001


おんな城主、というタイトルに尻込みして最初のほうはあまり熱心に観ていなかったドラマだったが、中程からすさまじく面白くなってきた。せりふがいい、人生を見据えたような心を動かす一言もあったし、魂と魂がふれあうような対話、(これは主演の柴咲コウさんの言葉だが)、に圧倒されるような場面が続出した。

その脚本家、森下さんは屈託ない美しい笑顔で、これまでの彼女の半生を語っていた。テレビ局に全部落ちて、リクルート社の『住宅情報』の編集部に入ったこと、原稿を直したり縮めたりする仕事をむしろ楽しんで従事し、脚本家の仕事もコンクールとからではなくプロットライターという現場の仕事から入り、自分の強みを生かせる隙間を探していたという。ものを調べたり、手早い原稿書きが強みとなって、なんらかの技術を持つことの大事さと、経験は裏切らない、なんでもやっておくべきだと悟ったそうだ。

「直虎」の龍雲党というのは彼女のオリジナルキャラクターだそうで、確かにどこにも仕えず自由に生きている龍雲丸は、わたしのごひいきの俳優が演じていたせいもあって、実に魅力的だった。どこでも生きていく力が自分の手の内にあるというのが、憧れと、彼女は語る。先行きに不安を感じても、それはまだ目に見えない、希望もやっと近づいてきてもまた消えたりする。右往左往しているうちに、ああ、こっちだとわかってくる。

そう、私ももうすぐ八十のこれまでの人生、それの連続だったな、という実感がしている。


2017年12月30日 (土)

大晦日をまえに

手作りおせちは黒豆、五目きんぴら、ナマス、田作りすべてできあがっていて、明日は雑煮を準備するだけになったので、気が楽になった。
きょうは鎌倉に墓参り、娘の運転で出掛ける。夫が助手席にすわり、ナヴィゲーターの役をしていたけれど、杖を持たずに出てきてしまうというハプニングがあり、あまり長く歩かせるのが不安だったので、墓参りを終えたあと、予定を変更して、パーキングを使わず、わたしがひとりで井上蒲鉾店での買い物をすました。
おでん種の種類がふえたようで、どれもおいしそう、京がんもまでそろっている。近所の豆腐店が閉店してしまったので、ここで買えたのは助かった。

きょうの鎌倉、人出は少な目だったが、いつも立ち寄る蕎麦店は十人ぐらい行列だったので、急きょ変更して逗子マリーナに行く。すっかり様がわりでパーキングそばにレストランなく、セレモニーホールらしきところのカフェでランチをとる。

帰宅したら、息子が何か手伝おうか、と言ってくれたので、ガラス拭きを頼んだ。わたしはやっぱり相当疲れていて、この辺で身体をいたわっておかなければ、と感じたので、30分マッサージをしてもらいに出かけた。

来年も忙しい。一月半ばごろに、福島の奨学生の選考委員会がある。候補者の資料を読まなければならない。それにこの年末になって、一月末の予定で、再び、待遇表現の講義の仕事の依頼が入った。
受講生は新しい人たちとのことだったが、授業内容はもう少し工夫が必要、その準備もしなければならない。

このところ人の名前が出てこないことが多い。隣組の人の名が急に出てこなくなって、確か木の多い名前だったと、ああでもない、こうでもない、といろいろ思案し、ようやく、そうそう、モリムラさんだった、と思いだすのに、15分ぐらいかかった。
授業は自分ばかりがしゃべらず、できるだけ受講生に意見を言ってもらう工夫をしなければ…

来年2月に80歳、こんなに長く生きるとは思わなかった。
身体の声をよく聴き、予定をなるべく減らして、ゆったりした日々を過ごせるようにこころがけたいと思う。
そういえば、去年もこんなことを書いたような気が…


2017年12月28日 (木)

歳末の築地

料理上手でこまめによくつくるひとでも、八十を過ぎると、もうおせちは作らない、お取り寄せにするとか、デパートで買うとか、になってしまうらしい。
わたしはまだやめたくない、年賀状はやめても、おせちはつくる。
黒豆は普段から煮ているから、簡単だし、五目きんぴらも切る作業だけすればあとはスイスイ、田作りはオーブンで焼くので、あっという間にできあがるし、ナマスも千切りさえすればいい、半日もかからずできるものばかりだし、うちの味が一番なのである。
きんとんと昆布巻きは買う、あと紅白のかまぼこ、二色玉子は墓参りの帰りに鎌倉の井上蒲鉾店で、というわけで、やはり買い物は、必要、そうだ、築地に行こう、と思い立った。

三年ぶりだろうか、地下鉄の築地駅を出て、場外がどちらの方向だったか、一瞬思い出せず、キョロキョロ…
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まずは覚えていた、あの店で菜箸を買う。先のとがった抗菌のマークのついたこれこそ菜箸という使い良さの品。
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夫にラッキョウを買おうと中川屋に入る。一番混む場所、中国語がとびかっている。
ラッキョウ、三つ試食してみて、甘目のに決める。「奥さん、混むから、ここを抜けて、左に出たら、歩けるよ」と店の奥を抜けさせてくれる。009


昆布巻き、中身がタラコのとニシンのと、300円という小さな袋入りを二つ、あと、キントンも中くらいを買って、乾物の店でシイタケと田作りの煮干し、トロロコブなども買って、まずは一段落。やはり築地はいい。デパートとは異なる活気が買い物の調達のわずらわしさを消し去ってくれる。010


ちょうどお昼になったので、寿司岩に入ってランチ。やはり築地のにぎりは口の中でとろけるようだ。ふと、家で留守番している夫のことを想った。彼の好きな中トロとアナゴと玉を握ってもらって持ち帰る。
おみやげは私のランチの倍の値段となった。

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